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思いおこせば、マイ石積み計画をくわだててから
はや半年、と申します。

丹沢の谷には今なお雪渓が残ると伺い聞くが、
当アマチュア堰堤観察家(以下AEKと略)の本拠地
ちば県松戸市(丹沢の北北東)においても今年の雪は
やたらに深く、来る日も来る日も、窓の雪明かりだけで
石を積めるほどであった、と申します(ウッソー)
おそるべし地球寒冷化、と申します(マジ)

おかげで習作は極悪(ほめ言葉)の水準を
かすめるようになったと申します。

(クリックで拡大)
 
まずは丹沢はよいと申します。



--------------------------------

敬愛するshiro師前々回のニカ^2における宣告は衝撃であった、と申します。
師は何と管球王国にお住まいであり、



熊の胆、ではなく胆嚢ぃをお楽しみであり、




「トランジスタ?ハハーソ 何それ音でんの?」とのたまわった、と。
T氏(仮名)は2週間ほどウンウン寝込んでしまったと申します。

実を申せば、かつてはT氏もスパイ活動の一環として管球王国の離島 酢TAX
に居住したことがあり、王国本土の様子も薄々承知していると申します。
頭頂部が少しだけ薄々になり、脂ギトギトとなるとともに、ヘッドフォンはもちろん
イヤースピーカーというやつでも耳が蒸れるようになり、10分も耐えられなくなり、
今は遠きにありて想うだけだが、と申します。

その経験によれば、よくできた球(タマ)は、物理特性の数値があんまりよくない
にもかかわらず、心地よい音を出す、と申します。 ラヂヲ深夜便を聴きながら
寝るならタマのAMラヂヲに限る
と申します。
アレはタマのソフトクリッピング特性と、トランスの降圧による余裕ありまくりの
出力(しかもバランス出力)のシナジーだ、とわけのわからんことを申します。
ヒトの聴覚は小さい音大きめに、大きい音小さめに聞きたがるのだが、
タマは「大きい音小さめに」適度に丸めて出す性質があるので、耳のほうで
小さく聞く面倒が軽減され、つまり楽に聴けるんじゃまいか?と申します。
その身代わり行為が数字を悪くしているのであって、ヒト様にはまことに都合の
よい話なのである、と申します。通信簿の成績はよくないが実力は抜群のような
ものか、あるいは綾戸峠の綾戸千絵が高い声の出ないのをごまかして
あたかも高い声で歌っているように聴かせるようなもんか(違う)と申します。
くやしいが、どでかい音を適度に丸めてくれる性質は、エンテイ音を爆音で
聴くにも好都合だと申します。

だがちょっと待ってほしい、と申します。丹沢の石積エンテイはガラスで
できているか?否、断じて石である
、と申します。それも現地の沢床に
転がっている石を適宜加工して用いることによって、材料費を節減しつつ盤石の
構造物とするとともに景観に融合せしめるのだと申します。
よって石積帝国のアマチュア堰堤観察家たるもの、路傍の石を積むべし。
断じて積むべし。いつ積むの?今こそ積むべし、と決意して、布団からのそのそ
這い出てヨロヨロ立ち上がったのだと申します。

そして次のような縛りで考えたと申します。

1.その辺に落ちている石を使う (旧エンテイ人の清心)
2.100年もたせる (やたら発熱させない)
3.12Vで動かす (コッソーリ諸師の車に搭載可)
4.決して流れを濁らせない (いわゆる極悪(ほめ言葉))

石でタマに対抗するには4番の「極悪な低歪み化」が本質的に重要である、
と申します。タマがヒトに優しいなら、優しくなく冷酷無比で徹底的に没個性で
あることを個性とする石積みを積むのである。激流を制していささかも
濁らせない石積みを、と申します。はたしてそんな石積みが積めるのか?
それにつけても丹沢はよいと申します。

--------------------------------

まずは情報収集であると申します。

折しもJJ師が同時進行で新作を発表されていたのは幸いであったと申します。
何事も先達はあらまほしきと申し、師のブログを熟読したと申します。

そのうちに「ClassAA」なる様式があり、これが市販品では史上極悪の歪み率を
記録していたっぽいと申します。これは何物か?とググれば、どうもマネシタ電器の
ヲヲヂオブランドTechnicsの売り物っぽく、new_western_elec師の記事によれば
テクニクス ClassAA回路とは
テクニクス ClassAA回路の実際
出力段の出口に小麦の石の橋を建設すると極悪に到達する可能性がある、と
申します。

インターネッツ上に残るClassAAの宣伝文句はこれだ、と申します:
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/amp/se-a100.html
オオヂオ業界は'70~'80年代に繁栄し、バブルとともにぶっ飛んだようだが、
ぶっ飛んだ要因として、価格設定が相対的に高いのに加え、宣伝文句でヒトを
騙す商法が嫌がられたフシもある、と申したと申します。
それはともかく、ここで測定限界とされた「0.0002%」の歪み率を、いわゆる
極悪(褒め言葉)のラインとしよう、と申します。

さっそくマネシタと申します。なかなかよい音がするのだが、同時に、小麦石橋は
短命であろうと申します。小麦石橋は抵抗素子等の微妙なバランスでなりたっており、
その抵抗素子等の特性が温度で変わり、経時変化もするので、すぐにバランスを
崩す、バランスの回復にはひっきりなしの微調が必要だ、と申します。

実際、マネシタ製品の回路図を入手して見れば、


本来パワー段がいらないはずの電圧増幅段に巨大なパワー段が配置されている
と申します。マネシタはバランスが崩れることを織り込み済みであり、崩れても
動くようにしてあるが、ひとたびバランスを崩せば、もはや極悪(褒め言葉)の水準を
維持することはできないだろう、と申します。

アンプ修理センターさんの修理記録を拝見しても
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-2.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-3.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-4.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-5.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-6.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-7.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-8.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-9.htm
http://www.geocities.jp/tsoka/SE-A100-10.htm
(以下16まで存在を確認)

修理後の歪み波形は概ね良好の部類だが、クロスオーバー歪みが現れて極悪
(褒め言葉)とはいえないものも多く、小麦石橋のバランスが崩れた結果であろう
と申します。
したがって、この様式は100年あんしん極悪を目標とする当AEKの石積みには
不向きだと申します。

ところで上記new_western_elec師の記事のコメントによると、マネシタ電器の
ClassAAはどうもA.M.砂男師の"Class S"様式をマネシタっぽい、と申します。
さすがは天下のマネシタ電器と申し、国際スパイ網を通じて当該記事

を入手し、熟読したと申します。

また「回路図公開OPampを使う会」師の「出力段相互抵抗キャンセル回路」
記事にも注意した、と申します。

多くの確かな情報が得られるのはまことに心強い、丹沢はまことによいと申し、
以上を総じるに

電流制御と電圧制御を独立させると極悪になる

可能性が示唆された、と申します。

--------------------------------

そこで今回の商品です、と申します。

コンセプトはまんま拝借したものであり、目新しいところは何もないのだが、
前が向きを決めて後ろが走りまくる2頭立ての馬車、のイメージで、
タンデム型と言ってみた、と申します。名前だけは新しい(たぶん)、と
申します。タンデム型と言ってみたかったのだ、と申します。



スピーカーという重い荷物を下げているamp2は単なるボルテージフォロワとして
流れの制御に専念させ、そのamp2の入力インピーダンスを高くしておけば、
amp1は流れの制御には介入せず、全体の向き(増幅率)を決める圧の制御だけ
真面目にやればOK、という理想的(コンセプトまんま)な姿であると申します。
つまり役割を分担した主エンテイと副エンテイの2段エンテイであると申します。
あるいは、古エンテイの新発見という重い仕事を諸師にお任せし、ネット上の
情報収集だけ真面目にやって楽をする一アマチュア堰堤観察家の理想的な姿と
申せましょうか、と申します(殴)(平伏)

実際にはスピーカーというお荷物はあまりにも重く、amp2にはパワーの補強が
必要だと申します。そこで、我が国のオオヂオ界の良心、黒田徹師の
「黒田4石エミフォロ」をお招きした、と申します。

黒田師の4石エミフォロは、御著「はじめてのトランジスタ回路設計」(CQ出版、
1999)のpp136~137に丁寧に説明されており、概要はこのようなものであると
申します:



いわゆるダイアモンドバッファーの一種であり、C1-R4とC2-R5のいわゆる
ローパスフィルターでQ1,Q2をいわゆるブートストラップして初段の歪みを
低減しているのだと申します。
ダイアモンドといえば金剛石であり、まさに丹沢の極悪(最上級の褒め言葉)な
石積みにふさわしい、と申します。

これをパワー補強に借用するには、
●終段のプッシュ・プル段のTrのhFEをできるだけ大きくし、
●エミッタ抵抗(上図では47Ω)をできるだけ小さくする
ことが望ましい、と申します。

金剛石バッファーのhFE問題についてはnew_western_elec師の優れた解説
参照されたいと申し、いわゆるインバーテッドダーリントン(Sziklai pair)にすれば
解決すると申します。hFEが数万に達し、流れる電流の制限が事実上なくなると
申します。また発熱素子とVBE決定素子を分離することとなり、石積みにとって
恐ろしい熱暴走現象を回避できるので、ますますめでたいと申します。
インバーテッドダーリントンマンセーと申します。

エミッタ抵抗問題については岐阜PAエンジニアリング棚瀬師の優れた解説
参照されたいと申し、上図の赤丸をつけたダイオードを割愛して、初段のTrの
VBEを後段と同じか、ちょっとだけ大きくするとよろしいと申します。
実際にやってみると0.1Ωまで小さくでき、えいやっ!とゼロにしてみたら、なんと
それでも暴走せずに動いたと申します。ここをゼロにできればスピーカーからの
逆流の影響を受けにくくなるので、大変にめでたいと申します。
そのかわり終段のTrのアイドリングが軽く100mAを越える(推定)ので、
少々の発熱は避けられず、といっても電源電圧が低いので小さな放熱板で
充分なレベルだが、100年極悪を保てるかちょい心配ではあると申します。

黒田エミフォロ改(暫定版)はこうなっている、と申します:



そしてタンデム制御であるが、ここは簡潔にオペアンプを使うことにした、と
申します(殴)。いろいろ試したが、TexasBlood師によればいにしえのRC4558が
真面目に作り込んで
ある
っぽく、これを採用したと申します。オペアンプ業界は
型番は同じでも中味は違う、ということを平気でやるっぽいと申します。
また、ここにやたら速い素子を使うと発振が止まらないと申します。
今のところTexasInstrumentsのRC4558(1個30円で購入)が最強であると申し、
さすがはTI、TIの名はダテではないと申します。

この石積みに日々磨きをかけた結果、現在ひずみ率@10kHzは図の黒い太線の
ごときであり、クリップするまで極悪(褒め言葉)ラインの0.0002%を切っている
と申します。石積みをうまく使うにはクリップさせないことだと申します。
太線が乱れているのは、実のところ測定不能なのだと申します。



何しろ100万円入れて利息が2円もつかないという冷酷無比だと申します。
こんな極悪な(褒め言葉)石積みが積めるとは思わなかった。

---------- ひとえに諸師のお導きによるものであり、丹沢はよいと申します。


--------------------------------

実機は今のところ「まな板」に載せている、と申します。



肝心の音であるが、これはまさに

イイ(・∀・)

こんな音を中学生のときに聴きたかった、と申します(本当)
今後は100年あんしんを実現すべく、各種の安全装置を組み込みたいと申します。
完成の暁には諸師(の御子息御令嬢ならびにお孫さん)に配りまくるので覚悟されたい、
と申します。材料は、何しろその辺に落ちていた石等であるから、タダ同然であると
申します。

上の写真のスピーカーは秋月電子通商のペア500円のシロモノであるが、
これでもシンバルの音が濁らずにピシッと鳴るのが大変によろしいと申します。

ビートルズの「リボルバー」(のB面)を40年ほど愛聴しているが、
And Your Bird Can Sing の右チャンネルから聞こえる金属板の音が、
本当はこんなに澄んでいたとは(呆) 禿げ上がるほど驚いた、と申します。
全くリンゴスターを誤解していたもんだ、と申します。

これも圧縮音源にもかかわらずシンバルが心地よいと申します↓
https://www.youtube.com/watch?v=1g-W9waGtNE
心地よいので、時間よ止まれ、と申します。
エーちゃんって歌うまいのね。
だが、この音は幻ではないのであると申します。
ここだけの話だが、YAZAWAとTANZAWAは似ていると申します。

よって丹沢はよいと申し、このペア500円スピーカーを丹沢産の木材
こんな感じにくるんだら

Glenn_Gould_On_The_Record_-_The_Italian_Concerto
https://www.youtube.com/watch?v=JeymIwZ7Yk4

さぞかし素晴らしい音になるに違いない。しかし丹沢産と指定したヒノキの入手は
簡単ではなさそうっぽい。。。

ヲヲ?(・∀・)

刈ったばかりのヒノキを頂ける、とな?



(・◇・)


せえの、

Tさぁ~ん!



よし、これで後は待つだけだ、と申します(はぁと)

丹沢のヒノキはよいと申します。


(つづくかも)




【謹告】 当AEK自宅警備猫隊を指揮した老婆猫ずぅ


(右は介護猫たくろう(3歳♂))

かねて療養中のところ 4月10日 膝の上でゆっくり虹の橋を渡りました

当日 伏している ずぅ を発見し 抱き上げると 滅多に鳴かない子でしたが
おそらく最後の力をふりしぼって 続けて3回大声をあげ そのまま昏睡し
帰らぬ猫となりました

故猫 じん と入れ代わるように当AEK自宅警備猫隊に加入し 以来
2年半にわたって当隊とともにあり 新メンバーのキジトラ猫「サバヲ」と
入れ代わるように去りました

当石積みの起案当初から机の上でじゃまをしていましたが
ほぼ完成をみとどけてくれました
本石積みをAEK2014J(えーいーけー にいまるいちよん じゅぅ)と
仮称いたします

故猫の遺志により葬儀は当AEK29のみにて滞りなく相済ませました

生前にあずかりました格別のご厚誼に深く御礼申し上げ
謹んでお知らせ申し上げます

4匹の故猫メンバー 
  ちよひ(享年12歳)
  はらしろ(享年13歳)
  諸葛亮孔明(こう)(享年14歳)
  じん(享年2歳半) 
とともに近所の神社山に眠ります


AEK29 TI拝

AEK 自宅警備猫隊 根雪(元♀6歳)
              ボブ(元♀5歳)
              ぱんだ(元♀5歳)
              こうせつ・たくろう・ようすい3兄弟(♂3歳)
              える(元♀2歳)
              サバヲ(元♂5歳) 

AEK 自宅外警備猫隊 ポッポ(元♀6歳)
                チャア(♂1歳)
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ちょ、その熱結合(笑)
遊びに来ましたよっと。
なんすかそのやる気があるんだかないんだかよく分からない熱結合(笑)
むかーし良く見た金物な洗濯ばさみ?

TIの4558って最強なんですか!?
JRCのがアレなので、4558ってみんなアレなのかなぁと思ってました。
どこ売ってるんだろう。聴いてみたい。

タンデム型って、A47の変形みたいな感じですかね。原典はばーぶらうんだったはず。
http://www.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/opa2604.pdf
のFIGURE 9。

ここのブログ、文章が難解ですが面白いです(笑)
JJ URL 2014/09/20(Sat)01:06:01 編集
無題
おおJJ師 ご来訪ありがとうございました。
気づくのが遅れました<(_ _)>

金属製の洗濯ばさみ、熱結合&放熱に便利です。

4558はレイセオンのRC4558(ツヤあり)がギターアンプ業界で珍重されているっぽいです。高額で取引されていますが、'80年代のCDプレーヤーの出力バッファーに使われていたりします。
他社のセカンドソースは同系列の上級種と差別化してるっぽく、質が劣るような気がします。ここでは正統RC4558の流れを引き継ぐというTIの石を無理して使いましたが(笑)まあJRC4580でいいんじゃまいかと。JRC4580は結構電流流せるのでラジカセならこれで充分じゃまいかと。

「タンデム型」を某巨大掲示板で披露したら「そんな簡単な回路に名前つけるんじゃねえ!!」と怒られました(泣)
アナデバの「オペアンプ大全」
http://www.analog.com/jp/content/op_amp_application_handbook_jp/fca.html
第7部「信号増幅器」
第1章「オーディオ用増幅回路」
の<図1-46>「電流ブースト付きライン・ドライバ」
で保護抵抗を端折ると(殴)当AEKのいう「タンデム型」になります。

というわけで安心して何とぞお試し下さい(ハァト)
TI-AEK29 2014/10/04(Sat)18:09:22 編集
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