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ローマは一日にしてならず、と申します。
関東大震災以降ゴマンと積まれたっぽい、5万はないが2万くらいは
あるっぽい丹沢の石積たちも、一日にしてなったとは考えにくいと
申します。

いったい丹沢の石積はどこから来たのか?
震災後、県の林務課に愛知・山梨から治山の技術者が招かれた
事実から、ルーツは愛知と山梨といえないこともないと申します。
愛知では明治24年の濃尾地震の、山梨では明治40年災などの
水害の復旧事業が盛んであったと申します。砂防・治山の先進県
といえる両県から、直ちに経験者が招かれたのは当然であると
申します。

T氏(仮名)はかねて両県の堰堤たちを観察する機会を伺っていたが、
当日、山梨県で母方の法事があり、坊主嫌いの故人の遺志を継承し、
宴会だけ出て墓参りと坊主の念仏をサボり、勝沼堰堤を見た、と
申します。その構造は極めてユニークであり、本やネット情報では
わからんかったが、実物を見て理解した、まさに百聞は一見にしかず、
と申します。

DVC00041.JPG勝沼堰堤水通し
(右下に釣り人あり)
水流部分は「水通し」と
称されますが、現地で実物を
見て初めてその意味を理解
した、と申します



して、宴会には小一時間遅刻し、その隙に山梨県立図書館に走り、優秀な
司書のお姉さんに助けられて資料を探索した結果、勝沼堰堤群は戦前の
エンテイ文化を先導した内務省砂防事業の一大実験場であった
ことが
確認された、と申します。

T氏の母方のルーツは山梨県であったが、そういゃ父方のルーツは
愛知県であった、と申します。
運命的に丹沢はよいと申します。

********************************
愛知県といえば、そういゃT氏も住んでたことがある、と申します。
当地では昔から陶芸が盛んであり、陶土が採掘され続けた結果、
http://www.aitohko.com/ku-syo/toudo.htm
地震災害がさらに拡大されたとも申します。

a74e1508.jpeg「理水及砂防工学」
設計及実例編
諸戸北郎著
(大正8年)
p.297





。。。陶器事業発達のため盛んに陶土を採掘し燃料を伐採しを
顧みざりしがため山地の荒廃その極に達し白色ないし赭色の山骨
露出し渓に沿ひては断崖絶壁を成して常に崩壊を続け巨量の砂礫を
下流に流送し治水上はなはだ有害なる地たり之れが根本の救済策と
しては努めて植栽を行はざるべからずといえども荒廃甚だしきを
以て直ちに造林すること不可能なり。故に先づ砂防工事を施工して
崩壊を防止せざるべからず。
 (カナをかなに改変)

つまり治山治水には木を植えるのが本筋だが、あまりにも荒廃が
ひどいのでやむをえず砂防工事をするのだ、と。

【八丁味噌】
しかるに、当地では古来、味噌カツ等も食されてきたっぽく、これに
欠かせぬのは八丁味噌であると申します:
http://www.kakuq.jp/home/
http://www.8miso.co.jp/index.html
そういゃ16年もの長期に亘り県の林務課長を務め、戦中、サーベルを
ガチャガチャ鳴らしながら「樅を切れ」と威嚇した陸軍下士官に頑として
応ぜず、一ノ沢考証林を守った、という逸話を残す南条完二氏も、愛知
から赴任したっぽい、と申します:
135887ea.jpeg神奈川県林業史
県林務課編(1971年)
p.130





丹沢全域にそこはかとなく味噌くささが残るのは、あるいはこのため
かも知れない、とT氏はいい加減なことを申します。

【白醤油】
八丁味噌のインパクトが強いために忘れられがちであるが、そういゃ
愛知にはもう一つの最強の調味料「白醤油」があると申します。
トップメーカーは確かヤマシンさんだが:
http://www.yamashin-shoyu.co.jp/
関東で見かけるのはソニーの盛田さんの実家のお店であると申します:
http://www.moritakk.com/products/shokuhin/shoyu.html
T氏はこの白醤油のうどんに衝撃を受けたと申します。
出しゃばらずに具材の旨みを引き出す点で、いわゆる薄口醤油の
比ではないと申します。唯一の問題は、酵母が生きているために、
開栓後の持ちが良からず、冷蔵庫に保管しても、早々に風味が
そこなわれてしまうと申します。
しかしこれは白醤油うどんを3日に一度程度食し、早めに使い切れば
よいだけの話であり、欠点ではなくむしろ利点だ、と申します。

白醤油に関しては悲話があり、農水省小役人たちの暗躍のために「白醤油」と
名乗れなかった時期があると申します。すなわち白醤油の主原料は小麦だが、
JAS規格で「醤油は大豆が原料」としてしまったために、白醤油は「しょうゆ」の
規格から外れてしまったと申します。これはつい数年前、2002年頃の話だと
申します。
さすがにルール(をつくった小役人)が馬鹿丸出しであったために是正され、
現在はJAS規格に「しろしょうゆ」の項目が特に設けられていると申します。

しかしニガリを使って醸造することを特徴とする讃岐の「かめびし」さんの件は
解決しなかったっぽく:
http://www.kamebishi.com/index.html
農水省はいまだに馬鹿を丸出ししていると申します:
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/080411_2.html
これは○ななきゃ治らん、つか担当小役人が引退するまで治らんと申します。
同時期に農水省は「蜂蜜入りのマヨネーズはマヨネーズではない」などと
わけの分からないことも口走っており:
http://www.ecolo-shop.com/matudamayo%20shousai.htm
T氏はまだ余罪があるとみて捜査中であると申します。

ゆとり教育のためか、小役人さんたちの能力がどんどん低下しているっぽい
昨今の情勢はまことにやるせないものがあると申します。
そういゃPSEなんてのもあったと申します:
http://ja.wikipedia.org/wiki/PSE問題

小役人が暴走した場合、大事に至る前に停止させる手段を準備すべきである、
とT氏は申します。


ここまでを要するに、愛知県からは八丁味噌と白醤油を招聘する価値が
ある
、と申します。

[続くかも]

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