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丹澤山、つまり塩水川・本谷川の一角は、昔からの御留山で、
地元の民もウカウカ伐採を許されなかったっぽいと申します。
明治22年からの御料林の時代も伐採・植林は緩やかだったっぽく、
大いに自然林が残されてるっぽく、T氏(仮名)のごときがウカウカ
歩いても楽しめるっぽいのがまたよい、と申します。

当地にはエンテイも多く、由緒ありげなエンテイもあると申します。
エンテイは人間活動の所産。エンテイ美を正しく鑑賞するには、
築設したエンテイ人種を特定し、その所業を歴史的背景とともに
露わにする努力が欠かせない、と申します。

844c817b.JPG「神奈川の林政史」口絵掲載の
「神奈川県震災荒廃林野復旧事業図」
(昭和5年作成)の一部
緑色 復旧跡地
桃色 荒廃地
灰色 御料林(当時)
(いたずら描きはT氏)


これまでT氏は
●「神奈川の林政史」神奈川県林務課編(1984)
●「神奈川県林業史」神奈川県林務課編(1971)
●「酒匂川水系直轄砂防事業史」建設省京浜工事事務所編(1968)
には大変お世話になったと申します。
林務課内務省のエンテイについては、上記に関連記事あらば
そこから芋づる式に情報が得られることもある、と申します。

しかるに土木部(現、県土整備局)については、薄っぺらのパンフ
あるいはweb上の概略史
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/sabo/sabo/sb2.html
以外にめぼしいものがなかったと申します。
貧弱なアマチュア堰堤観察家(A.E.K.)は資料なくして身動きできず、
したがって土木部系のエンテイについては観察が及ばないという
嘆かわしい状態が長らく続いていた、と申します。

しかるに昨今、塩水川近辺が大栃まつりで盛り上がってるっぽい、
と申します。当地は土木部のナワバリ。しかるに顔バレしてるT氏は
手ぶらではウカウカ参上できなさそうっぽい。
野次馬したい一心でヒッシこいて探索した結果、遂に土木部系が
隠し持つ資料の一部を発掘した(喜)、と申します。
とりわけ県土整備部の出先機関であるところの厚木・松田・平塚・
小田原等の土木事務所が発行する「管内図」は有用であり、
これには「砂防指定地」というナワバリ宣言と、不完全ながら
堰堤配置が5万分の1の地図上にカキコされていると申します。
林務課系は「堰堤台帳」を隠し持ってるっぽいが未公開っぽく、
個別の文献調査が必要だが、土木部系のエンテイは「管内図」の
おかげで一網打尽。今後の観察はむしろ容易かも(悦)、と申します。

管内図はかながわ資料室や横浜市立中央図書館等で閲覧・複写
できるほか、「県政情報センター」
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/johokokai/kenseic/index.html
まで出向けば閲覧も複写も、在庫あらば購入も可能っぽい。
昭和29年頃の航空写真も販売してるっぽく:
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/johokokai/kokushasin/
昭和35年頃に枯れたという大栃の在りし日の姿が見えるかも!?
と申します。
お役所仕事で平日のオフィスアワーしか営業してないっぽいが、
中華街の海員閣豚バラそば等を食し、お土産にシューマイを
求め、別腹で肉まん等をほおばりながら訪問し、管内図等を仔細に
検討し、写真を注文し、飲茶して帰る日が待ち遠しい、と申します。

また各種の図書館等が戦前の文書等をデジタル化する事業等を
推進していることを散策の過程で発見し、その一部はpdf等で
ダウンロードできると申します。地球寒冷化が着々と進行しつつある
昨今、自宅でアツアツのうどんをすすりながら情報収集できることは
大変悦ばしいと申します。

丹沢は資料のヤマもよいと申します。 (つづくかも)
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来たい じゃなくて 期待
ぜひ続編を!

もうチョイと読みやすく書いてほしいと
強く願っていると申します。
はっぴー 2011/01/21(Fri)00:45:31 編集
拝復
は師、いけません、こんなところに来ちゃ!
。。ではありますが、我ながら見づらいので
文字数減らして輝度も下げてみますた<(_ _)>
資料も結構なヤマでビバーク必至です~
T.I. 2011/01/21(Fri)01:30:57 編集
無題
TIさんこんにちは
久々のアップ楽しみにしておりました、
現場調査隊2号です(勝手に)
次なる隠し玉
期待しています
もったいぶらずに!
丹沢はよいと申します。
MASAHIKO 2011/01/21(Fri)22:08:18 編集
拝復
おお、M師!
ご来訪ありがとうございます<(_ _)>
「大栃まつり」でのご活躍拝見しておりました。
類いまれなるご武勇、イ師匠の再来か!?
コイガイガ(仮)か!?などというお噂も
伺っております。
いずれニカ会等でお目にかかれると存じますが
今後ともどうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
T.I. 2011/01/22(Sat)05:34:25 編集
無題
待ち焦がれておりました!
黄昏の老年に「コレを見ろ・・」たって、見えませぬ。今度はイイッスよ~!
今は明日の山を控えて、寝なければならないところ。詳しくは読めませぬ。
帰ったらじっくり読ませてもらいます。(^^)v
M-K 2011/01/30(Sun)01:49:59 編集
無題
M-Kさま ご訪問ありがとうございます<(_ _)>

本日は人遠でしょうか?はたまた世附?
どちらも興味津々でしたがお見送りでした(泣)
このところ黒忍者様のブログに頻繁にお邪魔しておりますが、
黒背景に白文字が意外に目に優しいっぽいことに気づいて
真似をさせて頂きました<(_ _)>
じっくり見て頂くほどの中身がなく恐縮です。。

黒忍者様とのコラボ記録upを楽しみにしております<(_ _)>
T.I. 2011/01/30(Sun)08:25:07 編集
初めまして
ひょんな事からこのページに辿り着きました
神奈川県西部地方で道や鉄の廃愛好者のBAZUといいます

堰堤関係の資料ですが、御存じなら失礼ですが
土木学会付属土木図書館のデジタルアーカイブスに何点か在ります

土木学会付属土木図書館
http://www.jsce.or.jp/library/page/report.shtml

真田秀吉旧蔵資料集/相模川外四箇川流域震災復旧砂防工事概要〈大正14年〉
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/human/sanada/3-2/1/4467.pdf

相模川、酒匂川、花水川、早川の四水系
堰堤の名、長、高、立積等のデータが記載されてます

当時の地図〈堰堤の記載あり〉
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/human/sanada/draw/sabo/sanada_sabo_004/index.html
〈注.ZOOMAのインスト必要あり〉

参考になりましたら幸いです
BAZU URL 2012/01/26(Thu)23:10:44 編集
BAZU様ありがとうございます
ご訪問ありがとうございました<(_ _)>

土木学会のデジタルアーカイブは素晴らしいですね!
「相模川外四箇川流域…」は小冊子として単行されたほか、
ほぼ同一の内容が土木学会誌に掲載されたようです。

「真田秀吉旧蔵資料」を改めて拝見すると、
「砂防工事平面図」(陸測青図)が気になりました。
それぞれの堰堤には工事用の設計図があったはずですが、
空襲などで焼けてしまったらしく、県のものも内務省のものも、
実物にはまだお目にかかれないでおります。。
建設業界で「青図」といえば今では「設計概要図」を
指すようですので、これはひょっとして堰堤設計概要図では
ないか!?と期待が膨らみます!
がんばってZOOMA入れてみます(汗)

堰堤関連は観察家人口が少ないようで、資料の乏しさに
泣く毎日です。。
今後とも何とぞご教示よろしくお願い致します<(_ _)>
T.I. 2012/01/26(Thu)23:44:32 編集
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