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昨年11月開催のMK登山学校に参加して「オバケ沢の芸術」を拝見し
http://harashiro.blog.shinobi.jp/Entry/21/
丹沢に帝室林野局謹製の石積が多数築設されたことを知ったT氏(仮名)。
丹沢・中川地区とともに西丹の西端すなわち世附・明神峠地区も嘗ての
御料林であり、世附地区に33個、明神峠に15個の石積堰堤が築設された
記録が残ると申します。調査の緊急性筆頭格でありながら、いかんせん
世附・明神峠は遠い。アクセスも道志方面に次いで良からず、幾度か
侵入を志しながらもつい近場を優先してしまっていた、と申します。
しかるにshiro師が本年5月に当地を訪問され:
http://shiro77.cocolog-nifty.com/kumo/2010/05/post-a3eb.html
続く6月には当地にてMK登山学校が開催された:
http://www.geocities.jp/mk20030130/254-2010-06-06-myoujinntouge-maruoyama-tutizawa.html
こうしたビッグなチャンスをウカウカと見過ごしてしまったことは慚愧に
堪えないと申します。
しかるに何たる僥倖、再び当地にてMK登山学校の開催が告知された、と
申します。
しかもルートは古の林業の拠点、
「水ノ木」「地蔵平」を含む周回!
世附地区の全貌を林道から(退屈せずに)伺う超ビッグなチャンスと
拝察し、万難を排して参加を希求し、謹呈用の果物もかち割り氷も
持たず、自分のお握りと水2.5Lだけを持ち、5分しか遅刻せずに(殴)
参上した、と申します<(_ _)>
帝室林野局は「親方日の丸」の内務省を超える「親方菊の御紋」。
潤沢な予算をブイブイ言わせながらも、無駄玉は打てなかった
超プライドの高い超タカピー集団だったっぽく、少数のエンテイは
珠玉の出来栄え、代わり治山に本質的に重要な山腹工には
手間を惜しまなかったっぽく、林道近傍の旧崩壊地と思しき一帯には
多段の見事な石積が散見された、西端も含め丹沢はほとほと呆れる
ほどよい、と申します。
とともに、やはり当地は遠く、広い。当地の日帰り調査には相当の
覚悟が必要であり、以上を要するに丹沢はよい、と申します。
先導下さった諸師に厚く御礼申し上げます<(_ _)>
http://harashiro.blog.shinobi.jp/Entry/21/
丹沢に帝室林野局謹製の石積が多数築設されたことを知ったT氏(仮名)。
丹沢・中川地区とともに西丹の西端すなわち世附・明神峠地区も嘗ての
御料林であり、世附地区に33個、明神峠に15個の石積堰堤が築設された
記録が残ると申します。調査の緊急性筆頭格でありながら、いかんせん
世附・明神峠は遠い。アクセスも道志方面に次いで良からず、幾度か
侵入を志しながらもつい近場を優先してしまっていた、と申します。
しかるにshiro師が本年5月に当地を訪問され:
http://shiro77.cocolog-nifty.com/kumo/2010/05/post-a3eb.html
続く6月には当地にてMK登山学校が開催された:
http://www.geocities.jp/mk20030130/254-2010-06-06-myoujinntouge-maruoyama-tutizawa.html
こうしたビッグなチャンスをウカウカと見過ごしてしまったことは慚愧に
堪えないと申します。
しかるに何たる僥倖、再び当地にてMK登山学校の開催が告知された、と
申します。
「水ノ木」「地蔵平」を含む周回!
世附地区の全貌を林道から(退屈せずに)伺う超ビッグなチャンスと
拝察し、万難を排して参加を希求し、謹呈用の果物もかち割り氷も
持たず、自分のお握りと水2.5Lだけを持ち、5分しか遅刻せずに(殴)
参上した、と申します<(_ _)>
帝室林野局は「親方日の丸」の内務省を超える「親方菊の御紋」。
潤沢な予算をブイブイ言わせながらも、無駄玉は打てなかった
超プライドの高い超タカピー集団だったっぽく、少数のエンテイは
珠玉の出来栄え、代わり治山に本質的に重要な山腹工には
手間を惜しまなかったっぽく、林道近傍の旧崩壊地と思しき一帯には
多段の見事な石積が散見された、西端も含め丹沢はほとほと呆れる
ほどよい、と申します。
とともに、やはり当地は遠く、広い。当地の日帰り調査には相当の
覚悟が必要であり、以上を要するに丹沢はよい、と申します。
先導下さった諸師に厚く御礼申し上げます<(_ _)>
********************************
当日は沢筋と山腹に石積の影を追うのに精一杯で、あんま写真は
撮らなかった、委細は諸師のサイトを参照されたい、と申します(殴)
ご老公、格さん、お銀さん、柘植の飛猿。
残念、助さんがお休み。弥七の風車が
飛んで来ることもなく、甚だ残念であった
と申します。
「あれあれ?今日は八兵衛が3人もいるよ!」
(織戸峠以降にてまーちゃん談)
これを見ると↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/水戸黄門_(パナソニック_ドラマシアター)の登場人物一覧
T氏的には「煙の又平」に惹かれるものがある、と申します。
林道脇の復旧地。
このあたりは炭焼で
丸刈りになったところでは?
と憶測します。
現役か?
維持費が大変そう
っぽいです
トラックの持ち主の強い意志を何やらビビビと感じたと申します。
ちょい検索すると、60年代のいすゞのTX型、林業特別仕様車っぽいです:
http://www.asahi-net.or.jp/~rf7k-inue/izen/no-2/isuzu/isuzu.html
現在専門家に調査を依頼しており、詳細が判明次第うpしると申します。
(追記)
専門家によれば、これは86年まで生産された全輪駆動の長寿モデル
「TSD/TWD系」で、ISUZUのエンブレムと横桟グリルのデザインから、
80年代の比較的新しいものと思われるっぽいです。
TWは通称「テーダブ」、林業用に多いっぽいです:
http://blogs.yahoo.co.jp/rito_350gt/55147111.html
http://kusahiroexploration.blog107.fc2.com/blog-date-200912-1.html
http://fd830.blog121.fc2.com/blog-entry-102.html
http://fd830.blog121.fc2.com/blog-entry-4.html
http://crown2757.exblog.jp/7534533/
http://kikori-naramaki.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/index.html
http://minkara.carview.co.jp/userid/127605/blog/1899185/
http://ameblo.jp/take-alfaromeo/archive1-200708.html
http://tsmo.blog84.fc2.com/blog-entry-583.html
http://www.geocities.jp/kurobee55jp/06-bo2.html
http://fd830.blog121.fc2.com/blog-entry-41.html
専門家の皆さんありがとうござひます。
【参考動画】
いすゞTWD-20
http://www.youtube.com/watch?v=QD6bite78gg
いすゞTWD-40
http://www.youtube.com/watch?v=WRxZlpWI2lE
いすゞTSD40ぎんれい号@水戸つつじ祭り2006
http://www.youtube.com/watch?v=0eriB4Rqc_0
検索調査の過程で「特定非営利活動法人 日本バス文化保存振興委員会」
http://www.npo-hiroba.or.jp/search/?c=more&pk=42022
の存在を知った、大英帝国の絶頂が20世紀初頭までのヴィクトリア朝
であり、そのヲタク文化は今なお他の追随を許さぬものがあることから、
わが国のヲタク文化が花開くのもむしろ今後百年ではないかと申します。
ここいらは全面的に
国有林かと思ったら
私有林です
うどん屋を目指すT氏的には、ここの銀座のホールの目の前で
開業し、コンサート帰りのお客さんを一網打尽にするのが夢だ、
と申します:
http://www.ojihall.jp/index.html
私有林の手入れが良好なのと
対照的に、後に見る国有林は
放置プレイされていたと申します
明神峠~峰坂峠の稜線の
北面からは、こちらの林道に
ケーブルで下ろしてるっぽい
です。重力利用か?
林道沿いの練積。
これは林務課っぽいです
立派な施設が
石積も見事
サイフォンとな
地形図を見ると、世附川と大又沢の標高550m付近に貯水ダムをつくり、
地下の導水管で結んで水位を調節し、さらに西丹沢自然教室下流300mほどの
貯水ダムからの導水管と結んで落合まで引っ張って、永歳橋付近で丹沢湖に
落として発電してるっぽいです:
http://www.suiryoku.com/gallery/kanagawa/ochiai/ochiai.html
水の比重と重力を考慮すれば、導水管に10mの高度差があるとサイフォンが
働かなくなるっぽく、いや正確にいえば10mを超えると、補助的に使用したかも
知れない揚水ポンプが空回りするっぽく、地形図もアヤシゲな大正の時代に
立派に水を通した往事の苦労が偲ばれる、と申します。
夕霧橋から見える
この石積は
なかなか緻密な工作。
帝室林野局の仕業か?
要研究
少し上流のヘアピン部に
これまた良さげな練積が。
重要
10時ちょうどに
水ノ木橋
バスでここまで行くとすれば、
・浅瀬入口0840から走って10時半
・明神峠0930(夏期限定)から走って10時半
であり、また
・駿河小山0710から世附峠を越えると。。お昼
世の中は厳しいと申します。
林道脇に平地があって
奥には現役の小屋が。
道に迷ったフリをして、
強引に泊めてもらうのも
手ではないかと申します
お宮もあります。
shiroさんとお参りに
織戸沢出合に降りて徒渉。
この下り口はわからん
ですねえ。
よく見れば軌条が。
世附森林鉄道浅瀬金山線の廃棄物か?
T氏の脳味噌は着々と石積化が進行しているためか、
感激は薄かったと申します。
織戸沢を少し上ったところに
エンテイが!
ここで休憩をとって頂いたにもかかわらず、
確認に出ることをウカウカ怠ったと悔やみます。
脳味噌の石積化は深刻か?
ヤブ漕ぎで林道を
ショートカット
旧道のトラバ道を進まれたAY師範、ハッピー師、shiro師に
ついて行こうかとも思ったが、やっぱトラバ道はいかんと
申します。
林道に上がるまでは
ちょいヤブこぎだったが、
やっぱ林道は極楽と
申します
林道下の旧道ルート分隊は
やっぱトラバが大変っぽい
です
林道沿いにもかかわらず
枝払いサボってます
旧道トラバ分隊と合流し
軽くランチして織戸峠へ
単独の初見では
厳しいところ
トラバはいかんが、
登攀は木があれば
何とかなると申し、
AY師範、shiro師に
続きます
中略して無事、
織戸峠へ。
まっしー師とも
無事合流
中略部分は諸師の記録を参照願いたい、と申します(蹴)
一言申し上げれば、ここで氷冷ビタ水を振る舞ってくれた
まーちゃん師は最高にカッコイイ、次回もカッコイイに
違いない(はぁと)と申します(蹴^2)
寄席文字っぽい「織戸峠」の
看板を楽しみにしてたのだが、
見あたらなかった、と申します
切り捨て間伐の
植林地を上ります
ニシタン通のいう
「メリット5」に到着
これでT氏もニシタン通だと大威張り。
「メリット5」とは「雑音が全然なく非常に明快な通話ができる」
ことを示す業界用語っぽい、と検索結果を披露します:
http://www.city.setouchi.lg.jp/~soumu/reiki_int/reiki_honbun/r0570531001.html
「メリット5」で休憩~
風もあり絶好の昼寝環境
だったが残念ながら
時間がなかったと申します
林道の両脇は
植林地ですが
やる気なさそうです
「立派に成林させましょう」
の看板が虚しく立ってます
昭和51年は林野庁に財政投融資が初めて注入された記念すべき年っぽいです:
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3643/eco-system/ringyo-genjyo.htm
「緑のオーナー」問題ってのもありますねえ:
http://greenbengodan.web.fc2.com/lunoona_zhi_du_bei_hai_zhe_bian_hu_tuan/wen_tino_suo_zai.html
おや?
立派なのが混じってる!
と思ったらば、
「ここから現役の林道だよ」
(M-K総帥談)
車でスイスイ入れるところ
までは手を入れてる?
富士見峠
頭が石積のT氏は
ここでも感激なし。
もったいない
大幅に省略して
大又沢?へ
中略部分は諸師のサイトを参照されたい、と申します(殴蹴)
地蔵平でもお参りを
欠かさないshiro師
「さかせ古道」の入口を
まっしー師に伝授されます。
これの同定も独力では困難
林道沿いに
住民参加型?の
土留石積
奥野幸道さんの「丹沢今昔」のp.134下にある
「水ノ木の森林鉄道」の背景に酷似してるが、
ここは水ノ木ではなく地蔵平(大又沢)だと申します。
しかし作風から、やはり森林鉄道系のものかと。
ん?アカマツか!?
アカマツの採種場であると
まっしー師より教授頂きます
このアカマツは見事だが↑
このアカマツは尋常ではないと申します↓
http://www.youtube.com/watch?v=e33EpKjSBaw
(グロ動画注意)
大又沢に練積が
落ちてる!
これは大発見で
あると申します。
場所的に橋脚か
何かでは?
林道にマムシが落ちてる!
これは大発見であると
申します。
場所的にけっこう危ない
外部資金を導入、と。
ひょっとして
「緑のオーナー」か!?
氏名が明記されないのは
個人情報保護法?
人大杉?
「分収育林」とあるので
「緑のオーナー」制度の
実物っぽいです
緑のオーナー制度被害者弁護団ホームページ(再掲)
http://greenbengodan.web.fc2.com/lunoona_zhi_du_bei_hai_zhe_bian_hu_tuan/wen_tino_suo_zai.html
構造上どうにもならないのは林野庁のみならず、
健保も年金も、さらには永遠の右肩上がりを
前提とする公務員組織みんなヤバイ、どーすんだ、
とT氏は真っ赤になって泣き叫びます。
しかしそこには
石積があると
申します
人生は短く、
石積は永いと
申します
ヤマユリ撮影分隊の
皆さん
世附川出合付近。
ここが大又沢休泊所跡?
この石碑を解読するのも
今後の課題だと申します
(100824追記 馬頭観世音っぽいです)
落合永歳橋の酒屋さんにいる猫。
AY師範のようにはいかない、と
申します(謎)
要所を訪問する機会を得て、林道から垣間見ただけではあるが、
当「ニシタンのニシタン」の底知れぬポテンシャルを窺い知った
気がする、世附つくづく丹沢はよいと申します。
M-K総帥はじめ先導下さった諸師に重ねて御礼申し上げます<(_ _)>
********************************
T氏は石積に関する資料を鋭意探索中であるが、最近、国立大学の
図書館が一般にも開放されていることを知り、とりわけ東大農学部と
http://www.lib.a.u-tokyo.ac.jp/lib/
横浜国立大学は
http://www.lib.ynu.ac.jp/
書庫を学外者にも開放しており、大変ありがたいと申します。
東大農図では戦前の資料を簡単に手にすることができ、横国は
故見上敬三先生のご威光か、戦後の調査報告書の類が豊富で
あり、「丹沢の谷110」が3冊も並んでたのには驚いたと申します。
********************************
世附森林鉄道
エンテイ築設にともなうエンテイ道があれば仕事道としても利用され、
また立派な仕事道があれば物資運搬が容易となり、エンテイ人たちの
エンテイ築設欲を刺激することから、当地では物資運搬に活用された
世附森林鉄道に注目する必要がある、と申します。
探索したところ林野庁系の資料「東京営林局百年史」に簡潔な
記載があり:
東京営林局百年史
東京営林局百年史編纂委員会編
(財)林野会弘済会東京支部発行
昭和63(1988)年
以下に該当項を漢数字を算用数字に改め、おこがましくも字句をちょい
(T氏に)読みやすく勝手に改変して引用したいと申します:
世附森林鉄道は大又沢線と浅瀬金山線に別れていた。鉄道というよりも、
むしろ軌道で、馬でトロリーを引上げ、木炭等を積んで乗り下げる方式で
あった。
大又沢線は昭和9年7月に着工、同年12月に延長7234mが竣工した。
全線を3工区に分けて工事を3業者に発注したが、最上流区の仕事が
早く、レール敷設の段階になったのに、最下流区がウカウカしており、
最上流区のレールが搬入できなかった。そこで、地元の中川に住む
力持ちの兄弟に依頼し、中川の上野原(ママ)から軌道終点の地蔵沢口
までの山道6kmを、兄が90kg(1mあたり6kgの軌条1本5mを3本)、
弟が60kg(軌条2本)を背負って運搬して工期に間に合わせた、という
話が残っている。
浅瀬金山線は昭和12年3月に着工、昭和13年12月に7898mが竣工した。
大又沢線・浅瀬金山線はトンネルが1つもない珍しい森林鉄道であった。
昭和16年までは官行伐採事業は行われず、官行製炭事業と、地元住民や
木材業者への毎年五町歩程度の立木の払下げにより、木炭と電柱用の
腕木が生産されていた。電柱用腕木は木挽きが山元で製作した。
昭和16年、水の木流域(浅瀬金山線)で天然木の官行伐採事業が開始
された。艦船用材のケヤキの伐採と木炭の生産に拍車がかけられた。
昭和17年から機関車(酒井製ハーキュレスエンジン4気筒3.5トン車)が
導入され、、稼働率が向上した。
戦後、昭和22年に事業の中心が大又沢地区に移り、同区の天然林の
伐採が始まった。大又沢線は使用されていなかったので荒れており、
物資不足によりスパイキ、ペーシ等の調達が困難で、補修には苦労が
あったという。
昭和23年から法行沢に軌道(800m)を敷設したが、桟橋の多い軌道で
あった。この軌道も乗り下げによるものであった。
昭和27~29年に大又沢線・浅瀬金山線の6kg軌条を8kg軌条に交換した。
また浅瀬金山線が20m延長され、総延長7918mとなった。
昭和34年に台車を木製から鋼鉄製に換え、同時にエアブレーキを採用し、
トロリーの乗下げ方式を全面的に廃止して、機関車が数台編成の台車を
牽引する方式に改めた。
しかし大又沢線は昭和35年から、浅瀬金山線も昭和36年から、自動車道
への切替工事が進められ、昭和37年度をもって世附森林軌道は終わりを
告げたのである。
(pp.564-566、原文一部改変、下線部引用者)
帝室林野局による世附御料地の震災復旧工事は昭和10年度でひとまず
終了しており、上記資料によれば世附森林鉄道の敷設はその後のことで
あるから、当地においてはエンテイ道が先立ち、これが森林鉄道路に拡張
された可能性がある、と申します。また震災復旧工事の終了とほぼ同時に
鉄道が敷設されたことから、エンテイ築設に駆り出された工夫が、あるいは
そのまま鉄道工事に採用された可能性もある、とT氏は想像をたくましう
します。
力持ちの兄弟が軌条を運搬した山道は、上ノ原から二本杉峠を通り、
トラバって地蔵平に至る経路と思われます。地図上では、浅瀬経由の
林道大回りよりも、この二本杉峠越えのほうが近道っぽい気も致し、
最短で地蔵平方面に行けるベリグーな道じゃまいか?と大いに食指が
動いたと申します。
二本杉峠経路(仮)は元帥・総帥・師範はもちろん、本年1月にイ師匠が
2日間に亘り綿密に調査されたばかりであり:
http://igaiga-50arashi.at.webry.info/201001/article_8.html
イ師匠の詳細なGPS軌跡も1クリックで拝見でき:
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/007/646/25/N000/000/003/126433877883916206511_sakase.png
現地に赴くことなく紙上、つかモニター上で比較検討できると申します。
先人の情報を検討すれば、上ノ原から二本杉峠まではウカウカ行けそう
っぽいが、峠を越えた西側の経路がいずれも激ヤバで、やはり急がば
回れ浅瀬ゲートであると申します。労せずして正しく判断できることは
真に幸いであると申します。浅瀬ゲートを経由すれば、お元気なY山さん
からエンテイ情報を得ることもあるいは期待されると申します。
なお検索の過程で四半世紀以上前の情報をupされている大先輩を
発見した:
http://www4.tokai.or.jp/seizan/84.05.05nihonsugi.html
当時既にトラバ道はヤバかったらすぃと申します。
青山白雲さんありがとうございます:
http://www4.tokai.or.jp/seizan/index.htm
次節に引用する「世附及明神峠御料林視察概要」に「織戸沢を上り、
法行沢を下り」という視察経路の記述があり、織戸沢と法行沢の経路
およびエンテイ事情が気になるところであるが、本節では法行沢は
軌道が敷設されたほどのメジャーなルートであったことを強調して
おきたいと申します。
織戸峠~法行沢の
現在の地形図
(赤は当日の経路)
地形図によれば、法行沢には現在林道が敷設されているが、
軌道が敷設されたっぽい下流域800mにおいては桟橋は1つも
ないので、鉄道路がそのまま林道に拡張されたわけではなさそう
っぽい、と申します。
しかし法行沢周辺も古くから林業の要地であり、本沢・支沢に
石積エンテイが築設されている可能性を熟慮し、今後探索に
鋭意努めたい、と申します。
********************************
「世附及明神峠御料林視察概要」 村田為治 昭和10(1935)年
薄暗い図書館の書庫をあさっていたらば、帝室林野局が昭和3~19年に
発行していたっぽい月刊の機関誌「御料林」を発見したと申します。
投稿小説やサ○トリーウヰスキーの公告なども掲載されており、学術誌
でも公式記録でもない、同人誌のごときものであるが、パラパラしたところ
堰堤に関する重要な記事と写真をいくつか発見した、今後大いに参照し
検討したいと申します。
そのうちの一つが、村田為治という方の寄稿「世附及明神峠御料林視察
概要」であると申します:
世附及明神峠御料林視察概要
村田為治
御料林
vol.89, pp.69-80
昭和10(1935)年10月号
村田氏は当時「森林治水事業全国期成同盟常務理事」、元熊本営林局長
との記載があります。「森林治水事業全国期成同盟」は当時結成された
ばかりの農林省(当時)系の圧力団体っぽく、本稿が出版された昭和10年
には、神奈川県内にも下部組織「神奈川県森林治水期成同盟」が設立
されたっぽく:
http://www.k-crk.com/gaiyou.html
また同時期に赤木正雄(敬称略)が設立した内務省/建設省系の「全国
治水砂防協会」とは別物っぽいと申します。
本稿は「森林治水事業全国期成同盟」旗揚げの広告記事的な意味合いも
あると思われるが、昭和10年当時の世附・明神峠の御料林における帝室
林野局の震災荒廃地復旧事業を足で歩いて視察した記録であり、当地の
エンテイに関する第一級の資料である、とT氏の鼻息が荒いです。
村田氏の視察の順路は次のようになっています:
7/30 駿河駅より明神峠御料地視察の上世附峠を経て世附休泊所泊
7/31 午前中世附事業区金山沢、水ノ木沢、大棚沢方面砂防工視察、
午後織戸沢を上り法行沢を下りて大又沢休泊所泊
8/1 権現経路により関ノ沢を上り大滝沢峠を経て西沢を下り
三保村箒沢に出て落合泊
8/2 附近民有林視察の上三保県有林(玄倉県有林)に至り砂防工事を
視て落合泊
8/3 河内川流域砂防工事視察の上帰京
(字体を現代風に改めたほかは原文ママ、下線部引用者)
当地のエンテイ事業を考究するために、いずれ上記の経路をすべて
追い、掲載写真と現況を比較検討せねばならない、とアマチュア堰堤
観察家としての決意を新たにしたと申します。
まず世附御料地と明神峠御料地の分布であるが、T氏は不覚にも
林野庁の林班図を入手していないので、「帝室林野局五十年史」付録の
「御料地位置図」から憶測したいと申します:
御料地位置図
「帝室林野局五十年史」
帝室林野局編
昭和14(1939)年
付録地図より
紫が「世伝御料地」、朱が「普通御料地」とあります。T氏的には
世伝と普通の違いが一向に不明であるが、ともかく世伝御料地であった
「世附御料地」は地蔵平・水ノ木を含む、三国山~切通峠~菰釣山~
城ヶ尾山の稜線までの一帯であり、普通御料地であった「明神峠御料地」
は三国山~明神峠~不老山の稜線から海側の一帯と憶測されます。
本日のM-K隊経路と近いのは、7/31午後の「織戸沢を上り法行沢を
下りて大又沢休泊所泊」であると申します。「織戸沢を上り」は
当日AY師範・shiro師・ハッピー師のとった沢筋のトラバ旧道かも
知れないが、沢をそのまま遡行する経路であった可能性も否定できない
と申します。実際、林道終点付近から織戸峠までは沢を遡行したが、
倒木を除けば源頭以外は織戸沢は穏やかに思われたと申します。
ただし源頭は厳しく、当時の経路はどこであったのか、今後の諸師の
調査結果を待ちたい(ピンクはぁと)と申します。
法行沢についてググれば、石積堰堤が少なくとも3個ある旨の記録が
ヤマレコにあり
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2998.html
これら石積について村田「視察概要」に記載が見えないのはチト不審
であるが、上記ヤマレコにupされた写真を拝見すれば、まさしく帝室
林野局謹製っぽく、村田視察以降の築設の可能性もあると申します。
本年3月のshiro師とAY師範のネコノメ探し隊の遡行記録によれば
http://shiro77.cocolog-nifty.com/kumo/2010/03/post-db6b.html
T氏にも何とかなりそうっぽい穏やかな沢っぽいので、今後鋭意調査
したいと申します。
要するに法行沢はそもそも温厚であり、さらに石積堰堤によって
傾斜が緩和されたので、仕事道・生活経路として大いに利用され、
戦後直ちに軌道まで敷設されたものと思われる、近日中に再訪して
確認し、アマチュア堰堤観察家の面目を躍如せしめんと欲す、
善哉丹沢、と申します。
当日は沢筋と山腹に石積の影を追うのに精一杯で、あんま写真は
撮らなかった、委細は諸師のサイトを参照されたい、と申します(殴)
残念、助さんがお休み。弥七の風車が
飛んで来ることもなく、甚だ残念であった
と申します。
「あれあれ?今日は八兵衛が3人もいるよ!」
(織戸峠以降にてまーちゃん談)
これを見ると↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/水戸黄門_(パナソニック_ドラマシアター)の登場人物一覧
T氏的には「煙の又平」に惹かれるものがある、と申します。
このあたりは炭焼で
丸刈りになったところでは?
と憶測します。
維持費が大変そう
っぽいです
トラックの持ち主の強い意志を何やらビビビと感じたと申します。
ちょい検索すると、
http://www.asahi-net.or.jp/~rf7k-inue/izen/no-2/isuzu/isuzu.html
現在専門家に調査を依頼しており、詳細が判明次第うpしると申します。
(追記)
専門家によれば、これは86年まで生産された全輪駆動の長寿モデル
「TSD/TWD系」で、ISUZUのエンブレムと横桟グリルのデザインから、
80年代の比較的新しいものと思われるっぽいです。
TWは通称「テーダブ」、林業用に多いっぽいです:
http://blogs.yahoo.co.jp/rito_350gt/55147111.html
http://kusahiroexploration.blog107.fc2.com/blog-date-200912-1.html
http://fd830.blog121.fc2.com/blog-entry-102.html
http://fd830.blog121.fc2.com/blog-entry-4.html
http://crown2757.exblog.jp/7534533/
http://kikori-naramaki.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/index.html
http://minkara.carview.co.jp/userid/127605/blog/1899185/
http://ameblo.jp/take-alfaromeo/archive1-200708.html
http://tsmo.blog84.fc2.com/blog-entry-583.html
http://www.geocities.jp/kurobee55jp/06-bo2.html
http://fd830.blog121.fc2.com/blog-entry-41.html
専門家の皆さんありがとうござひます。
【参考動画】
いすゞTWD-20
http://www.youtube.com/watch?v=QD6bite78gg
いすゞTWD-40
http://www.youtube.com/watch?v=WRxZlpWI2lE
いすゞTSD40ぎんれい号@水戸つつじ祭り2006
http://www.youtube.com/watch?v=0eriB4Rqc_0
検索調査の過程で「特定非営利活動法人 日本バス文化保存振興委員会」
http://www.npo-hiroba.or.jp/search/?c=more&pk=42022
の存在を知った、大英帝国の絶頂が20世紀初頭までのヴィクトリア朝
であり、そのヲタク文化は今なお他の追随を許さぬものがあることから、
わが国のヲタク文化が花開くのもむしろ今後百年ではないかと申します。
国有林かと思ったら
私有林です
うどん屋を目指すT氏的には、ここの銀座のホールの目の前で
開業し、コンサート帰りのお客さんを一網打尽にするのが夢だ、
と申します:
http://www.ojihall.jp/index.html
対照的に、後に見る国有林は
放置プレイされていたと申します
北面からは、こちらの林道に
です。重力利用か?
これは林務課っぽいです
地形図を見ると、世附川と大又沢の標高550m付近に貯水ダムをつくり、
地下の導水管で結んで水位を調節し、さらに西丹沢自然教室下流300mほどの
貯水ダムからの導水管と結んで落合まで引っ張って、永歳橋付近で丹沢湖に
落として発電してるっぽいです:
http://www.suiryoku.com/gallery/kanagawa/ochiai/ochiai.html
水の比重と重力を考慮すれば、導水管に10mの高度差があるとサイフォンが
働かなくなるっぽく、いや正確にいえば10mを超えると、補助的に使用したかも
知れない揚水ポンプが空回りするっぽく、地形図もアヤシゲな大正の時代に
立派に水を通した往事の苦労が偲ばれる、と申します。
この石積は
帝室林野局の仕業か?
要研究
これまた良さげな練積が。
重要
水ノ木橋
バスでここまで行くとすれば、
・浅瀬入口0840から走って10時半
・明神峠0930(夏期限定)から走って10時半
であり、また
・駿河小山0710から世附峠を越えると。。お昼
世の中は厳しいと申します。
奥には現役の小屋が。
道に迷ったフリをして、
強引に泊めてもらうのも
手ではないかと申します
shiroさんとお参りに
この下り口はわからん
ですねえ。
よく見れば軌条が。
世附森林鉄道浅瀬金山線の廃棄物か?
T氏の脳味噌は着々と石積化が進行しているためか、
感激は薄かったと申します。
エンテイが!
ここで休憩をとって頂いたにもかかわらず、
確認に出ることをウカウカ怠ったと悔やみます。
脳味噌の石積化は深刻か?
ショートカット
旧道のトラバ道を進まれたAY師範、ハッピー師、shiro師に
ついて行こうかとも思ったが、やっぱトラバ道はいかんと
申します。
ちょいヤブこぎだったが、
やっぱ林道は極楽と
申します
やっぱトラバが大変っぽい
です
枝払いサボってます
軽くランチして織戸峠へ
厳しいところ
登攀は木があれば
何とかなると申し、
AY師範、shiro師に
続きます
織戸峠へ。
まっしー師とも
無事合流
中略部分は諸師の記録を参照願いたい、と申します(蹴)
一言申し上げれば、ここで氷冷ビタ水を振る舞ってくれた
まーちゃん師は最高にカッコイイ、次回もカッコイイに
違いない(はぁと)と申します(蹴^2)
看板を楽しみにしてたのだが、
見あたらなかった、と申します
植林地を上ります
「メリット5」に到着
これでT氏もニシタン通だと大威張り。
「メリット5」とは「雑音が全然なく非常に明快な通話ができる」
ことを示す業界用語っぽい、と検索結果を披露します:
http://www.city.setouchi.lg.jp/~soumu/reiki_int/reiki_honbun/r0570531001.html
風もあり絶好の昼寝環境
だったが残念ながら
時間がなかったと申します
植林地ですが
の看板が虚しく立ってます
昭和51年は林野庁に財政投融資が初めて注入された記念すべき年っぽいです:
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3643/eco-system/ringyo-genjyo.htm
「緑のオーナー」問題ってのもありますねえ:
http://greenbengodan.web.fc2.com/lunoona_zhi_du_bei_hai_zhe_bian_hu_tuan/wen_tino_suo_zai.html
立派なのが混じってる!
「ここから現役の林道だよ」
(M-K総帥談)
車でスイスイ入れるところ
までは手を入れてる?
ここでも感激なし。
もったいない
大又沢?へ
中略部分は諸師のサイトを参照されたい、と申します(殴蹴)
欠かさないshiro師
まっしー師に伝授されます。
これの同定も独力では困難
住民参加型?の
土留石積
奥野幸道さんの「丹沢今昔」のp.134下にある
「水ノ木の森林鉄道」の背景に酷似してるが、
ここは水ノ木ではなく地蔵平(大又沢)だと申します。
しかし作風から、やはり森林鉄道系のものかと。
まっしー師より教授頂きます
このアカマツは見事だが↑
このアカマツは尋常ではないと申します↓
http://www.youtube.com/watch?v=e33EpKjSBaw
(グロ動画注意)
落ちてる!
これは大発見で
あると申します。
場所的に橋脚か
何かでは?
これは大発見であると
申します。
場所的にけっこう危ない
ひょっとして
「緑のオーナー」か!?
個人情報保護法?
人大杉?
「分収育林」とあるので
「緑のオーナー」制度の
実物っぽいです
緑のオーナー制度被害者弁護団ホームページ(再掲)
http://greenbengodan.web.fc2.com/lunoona_zhi_du_bei_hai_zhe_bian_hu_tuan/wen_tino_suo_zai.html
構造上どうにもならないのは林野庁のみならず、
健保も年金も、さらには永遠の右肩上がりを
前提とする公務員組織みんなヤバイ、どーすんだ、
とT氏は真っ赤になって泣き叫びます。
石積があると
申します
石積は永いと
申します
皆さん
ここが大又沢休泊所跡?
この石碑を解読するのも
今後の課題だと申します
(100824追記 馬頭観世音っぽいです)
AY師範のようにはいかない、と
申します(謎)
要所を訪問する機会を得て、林道から垣間見ただけではあるが、
当「ニシタンのニシタン」の底知れぬポテンシャルを窺い知った
気がする、世附つくづく丹沢はよいと申します。
M-K総帥はじめ先導下さった諸師に重ねて御礼申し上げます<(_ _)>
********************************
T氏は石積に関する資料を鋭意探索中であるが、最近、国立大学の
図書館が一般にも開放されていることを知り、とりわけ東大農学部と
http://www.lib.a.u-tokyo.ac.jp/lib/
横浜国立大学は
http://www.lib.ynu.ac.jp/
書庫を学外者にも開放しており、大変ありがたいと申します。
東大農図では戦前の資料を簡単に手にすることができ、横国は
故見上敬三先生のご威光か、戦後の調査報告書の類が豊富で
あり、「丹沢の谷110」が3冊も並んでたのには驚いたと申します。
********************************
世附森林鉄道
エンテイ築設にともなうエンテイ道があれば仕事道としても利用され、
また立派な仕事道があれば物資運搬が容易となり、エンテイ人たちの
エンテイ築設欲を刺激することから、当地では物資運搬に活用された
世附森林鉄道に注目する必要がある、と申します。
探索したところ林野庁系の資料「東京営林局百年史」に簡潔な
記載があり:
東京営林局百年史編纂委員会編
(財)林野会弘済会東京支部発行
昭和63(1988)年
以下に該当項を漢数字を算用数字に改め、おこがましくも字句をちょい
(T氏に)読みやすく勝手に改変して引用したいと申します:
世附森林鉄道は大又沢線と浅瀬金山線に別れていた。鉄道というよりも、
むしろ軌道で、馬でトロリーを引上げ、木炭等を積んで乗り下げる方式で
あった。
大又沢線は昭和9年7月に着工、同年12月に延長7234mが竣工した。
全線を3工区に分けて工事を3業者に発注したが、最上流区の仕事が
早く、レール敷設の段階になったのに、最下流区がウカウカしており、
最上流区のレールが搬入できなかった。そこで、地元の中川に住む
力持ちの兄弟に依頼し、中川の上野原(ママ)から軌道終点の地蔵沢口
までの山道6kmを、兄が90kg(1mあたり6kgの軌条1本5mを3本)、
弟が60kg(軌条2本)を背負って運搬して工期に間に合わせた、という
話が残っている。
浅瀬金山線は昭和12年3月に着工、昭和13年12月に7898mが竣工した。
大又沢線・浅瀬金山線はトンネルが1つもない珍しい森林鉄道であった。
昭和16年までは官行伐採事業は行われず、官行製炭事業と、地元住民や
木材業者への毎年五町歩程度の立木の払下げにより、木炭と電柱用の
腕木が生産されていた。電柱用腕木は木挽きが山元で製作した。
昭和16年、水の木流域(浅瀬金山線)で天然木の官行伐採事業が開始
された。艦船用材のケヤキの伐採と木炭の生産に拍車がかけられた。
昭和17年から機関車(酒井製ハーキュレスエンジン4気筒3.5トン車)が
導入され、、稼働率が向上した。
戦後、昭和22年に事業の中心が大又沢地区に移り、同区の天然林の
伐採が始まった。大又沢線は使用されていなかったので荒れており、
物資不足によりスパイキ、ペーシ等の調達が困難で、補修には苦労が
あったという。
昭和23年から法行沢に軌道(800m)を敷設したが、桟橋の多い軌道で
あった。この軌道も乗り下げによるものであった。
昭和27~29年に大又沢線・浅瀬金山線の6kg軌条を8kg軌条に交換した。
また浅瀬金山線が20m延長され、総延長7918mとなった。
昭和34年に台車を木製から鋼鉄製に換え、同時にエアブレーキを採用し、
トロリーの乗下げ方式を全面的に廃止して、機関車が数台編成の台車を
牽引する方式に改めた。
しかし大又沢線は昭和35年から、浅瀬金山線も昭和36年から、自動車道
への切替工事が進められ、昭和37年度をもって世附森林軌道は終わりを
告げたのである。
(pp.564-566、原文一部改変、下線部引用者)
帝室林野局による世附御料地の震災復旧工事は昭和10年度でひとまず
終了しており、上記資料によれば世附森林鉄道の敷設はその後のことで
あるから、当地においてはエンテイ道が先立ち、これが森林鉄道路に拡張
された可能性がある、と申します。また震災復旧工事の終了とほぼ同時に
鉄道が敷設されたことから、エンテイ築設に駆り出された工夫が、あるいは
そのまま鉄道工事に採用された可能性もある、とT氏は想像をたくましう
します。
力持ちの兄弟が軌条を運搬した山道は、上ノ原から二本杉峠を通り、
トラバって地蔵平に至る経路と思われます。地図上では、浅瀬経由の
林道大回りよりも、この二本杉峠越えのほうが近道っぽい気も致し、
最短で地蔵平方面に行けるベリグーな道じゃまいか?と大いに食指が
動いたと申します。
二本杉峠経路(仮)は元帥・総帥・師範はもちろん、本年1月にイ師匠が
2日間に亘り綿密に調査されたばかりであり:
http://igaiga-50arashi.at.webry.info/201001/article_8.html
イ師匠の詳細なGPS軌跡も1クリックで拝見でき:
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/007/646/25/N000/000/003/126433877883916206511_sakase.png
現地に赴くことなく紙上、つかモニター上で比較検討できると申します。
先人の情報を検討すれば、上ノ原から二本杉峠まではウカウカ行けそう
っぽいが、峠を越えた西側の経路がいずれも激ヤバで、やはり急がば
回れ浅瀬ゲートであると申します。労せずして正しく判断できることは
真に幸いであると申します。浅瀬ゲートを経由すれば、お元気なY山さん
からエンテイ情報を得ることもあるいは期待されると申します。
なお検索の過程で四半世紀以上前の情報をupされている大先輩を
発見した:
http://www4.tokai.or.jp/seizan/84.05.05nihonsugi.html
当時既にトラバ道はヤバかったらすぃと申します。
青山白雲さんありがとうございます:
http://www4.tokai.or.jp/seizan/index.htm
次節に引用する「世附及明神峠御料林視察概要」に「織戸沢を上り、
法行沢を下り」という視察経路の記述があり、織戸沢と法行沢の経路
およびエンテイ事情が気になるところであるが、本節では法行沢は
軌道が敷設されたほどのメジャーなルートであったことを強調して
おきたいと申します。
現在の地形図
(赤は当日の経路)
地形図によれば、法行沢には現在林道が敷設されているが、
軌道が敷設されたっぽい下流域800mにおいては桟橋は1つも
ないので、鉄道路がそのまま林道に拡張されたわけではなさそう
っぽい、と申します。
しかし法行沢周辺も古くから林業の要地であり、本沢・支沢に
石積エンテイが築設されている可能性を熟慮し、今後探索に
鋭意努めたい、と申します。
********************************
「世附及明神峠御料林視察概要」 村田為治 昭和10(1935)年
薄暗い図書館の書庫をあさっていたらば、帝室林野局が昭和3~19年に
発行していたっぽい月刊の機関誌「御料林」を発見したと申します。
投稿小説やサ○トリーウヰスキーの公告なども掲載されており、学術誌
でも公式記録でもない、同人誌のごときものであるが、パラパラしたところ
堰堤に関する重要な記事と写真をいくつか発見した、今後大いに参照し
検討したいと申します。
そのうちの一つが、村田為治という方の寄稿「世附及明神峠御料林視察
概要」であると申します:
村田為治
御料林
vol.89, pp.69-80
昭和10(1935)年10月号
村田氏は当時「森林治水事業全国期成同盟常務理事」、元熊本営林局長
との記載があります。「森林治水事業全国期成同盟」は当時結成された
ばかりの農林省(当時)系の圧力団体っぽく、本稿が出版された昭和10年
には、神奈川県内にも下部組織「神奈川県森林治水期成同盟」が設立
されたっぽく:
http://www.k-crk.com/gaiyou.html
また同時期に赤木正雄(敬称略)が設立した内務省/建設省系の「全国
治水砂防協会」とは別物っぽいと申します。
本稿は「森林治水事業全国期成同盟」旗揚げの広告記事的な意味合いも
あると思われるが、昭和10年当時の世附・明神峠の御料林における帝室
林野局の震災荒廃地復旧事業を足で歩いて視察した記録であり、当地の
エンテイに関する第一級の資料である、とT氏の鼻息が荒いです。
村田氏の視察の順路は次のようになっています:
7/30 駿河駅より明神峠御料地視察の上世附峠を経て世附休泊所泊
7/31 午前中世附事業区金山沢、水ノ木沢、大棚沢方面砂防工視察、
午後織戸沢を上り法行沢を下りて大又沢休泊所泊
8/1 権現経路により関ノ沢を上り大滝沢峠を経て西沢を下り
三保村箒沢に出て落合泊
8/2 附近民有林視察の上三保県有林(玄倉県有林)に至り砂防工事を
視て落合泊
8/3 河内川流域砂防工事視察の上帰京
(字体を現代風に改めたほかは原文ママ、下線部引用者)
当地のエンテイ事業を考究するために、いずれ上記の経路をすべて
追い、掲載写真と現況を比較検討せねばならない、とアマチュア堰堤
観察家としての決意を新たにしたと申します。
まず世附御料地と明神峠御料地の分布であるが、T氏は不覚にも
林野庁の林班図を入手していないので、「帝室林野局五十年史」付録の
「御料地位置図」から憶測したいと申します:
「帝室林野局五十年史」
帝室林野局編
昭和14(1939)年
付録地図より
紫が「世伝御料地」、朱が「普通御料地」とあります。T氏的には
世伝と普通の違いが一向に不明であるが、ともかく世伝御料地であった
「世附御料地」は地蔵平・水ノ木を含む、三国山~切通峠~菰釣山~
城ヶ尾山の稜線までの一帯であり、普通御料地であった「明神峠御料地」
は三国山~明神峠~不老山の稜線から海側の一帯と憶測されます。
本日のM-K隊経路と近いのは、7/31午後の「織戸沢を上り法行沢を
下りて大又沢休泊所泊」であると申します。「織戸沢を上り」は
当日AY師範・shiro師・ハッピー師のとった沢筋のトラバ旧道かも
知れないが、沢をそのまま遡行する経路であった可能性も否定できない
と申します。実際、林道終点付近から織戸峠までは沢を遡行したが、
倒木を除けば源頭以外は織戸沢は穏やかに思われたと申します。
ただし源頭は厳しく、当時の経路はどこであったのか、今後の諸師の
調査結果を待ちたい(ピンクはぁと)と申します。
法行沢についてググれば、石積堰堤が少なくとも3個ある旨の記録が
ヤマレコにあり
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2998.html
これら石積について村田「視察概要」に記載が見えないのはチト不審
であるが、上記ヤマレコにupされた写真を拝見すれば、まさしく帝室
林野局謹製っぽく、村田視察以降の築設の可能性もあると申します。
本年3月のshiro師とAY師範のネコノメ探し隊の遡行記録によれば
http://shiro77.cocolog-nifty.com/kumo/2010/03/post-db6b.html
T氏にも何とかなりそうっぽい穏やかな沢っぽいので、今後鋭意調査
したいと申します。
要するに法行沢はそもそも温厚であり、さらに石積堰堤によって
傾斜が緩和されたので、仕事道・生活経路として大いに利用され、
戦後直ちに軌道まで敷設されたものと思われる、近日中に再訪して
確認し、アマチュア堰堤観察家の面目を躍如せしめんと欲す、
善哉丹沢、と申します。
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無題
ムム・・・ッ! 法行沢にも鉄道が有ったですって!?
て事は、法行沢沿いにも集落が有ったって事ですか? 法行沢林道を歩いていると、不自然なくらいに平らな草地が有ったりするんですよね。
法行沢はとっても素敵な沢です。大滝の上からは、危ない滝も無いしオススメです。中法行橋から、先日渡渉した古道の地点までは、沢に沿って径路も付いていますから、小滝も堰堤も簡単に巻けます。
法行沢の調査、よろしくお願いします。私は、近いうちにさかせ古道とかを調査してみますから。
て事は、法行沢沿いにも集落が有ったって事ですか? 法行沢林道を歩いていると、不自然なくらいに平らな草地が有ったりするんですよね。
法行沢はとっても素敵な沢です。大滝の上からは、危ない滝も無いしオススメです。中法行橋から、先日渡渉した古道の地点までは、沢に沿って径路も付いていますから、小滝も堰堤も簡単に巻けます。
法行沢の調査、よろしくお願いします。私は、近いうちにさかせ古道とかを調査してみますから。
拝復 Re:無題
shiroさんどうもです~
あ、やっぱ法行沢はOKっぽいですか?
7/18に続いて7/31の渋滞おつかれさまでした
<(_ _)>
公共交通機関派は渋滞と駐車場を気にせず
安心してウカウカできるのが取り柄です~
法行沢に早速偵察に。。といきたいところですが、
もうちょい近ければ。。(泣)
いや、何とか行ってみます~!
あ、やっぱ法行沢はOKっぽいですか?
7/18に続いて7/31の渋滞おつかれさまでした
<(_ _)>
公共交通機関派は渋滞と駐車場を気にせず
安心してウカウカできるのが取り柄です~
法行沢に早速偵察に。。といきたいところですが、
もうちょい近ければ。。(泣)
いや、何とか行ってみます~!
無題
えっと、チョイと知ってる事を1つ2つ。。。
あの辺りは王子緑化(王子製紙の子会社)の山です。
んで、「ケーブル」と書いてあった「架線」は
神奈川No1の超プロフェッショナル軍団、湯山林業さんの現場です。
王子緑化の仕事を一手に担ってます。
世附ゲート手前左のプレハブが事務所で、社長のご実家がゲート右のあの母屋なんですょ~。
なんでマムシを捕まえて来ないかな~!!?・・
湯山さんの中には、コレを趣味と実益を兼ねてるお方が居ます。
5000円で売れるそうですょ~。
ヒルは0円ですけどね・・・
あの辺りは王子緑化(王子製紙の子会社)の山です。
んで、「ケーブル」と書いてあった「架線」は
神奈川No1の超プロフェッショナル軍団、湯山林業さんの現場です。
王子緑化の仕事を一手に担ってます。
世附ゲート手前左のプレハブが事務所で、社長のご実家がゲート右のあの母屋なんですょ~。
なんでマムシを捕まえて来ないかな~!!?・・
湯山さんの中には、コレを趣味と実益を兼ねてるお方が居ます。
5000円で売れるそうですょ~。
ヒルは0円ですけどね・・・
拝復 Re:無題
シチミさん、どうもです~
すると、ゲートにおられるY山さんはシャチョーさん!?
"湯山林業"でググったら、林野庁のサイトで
「低コストで効率的な素材生産を行っている林業事業体の活動事例 No.9」
というpdfを発見しますた!
これによると、架線の対岸に見えるハゲは「列状間伐」ってやつですか?
まむしには「そんなとこで日向ぼっこしてると黒い人に踏んづけられるぞ」
と警告しときました。
「Y山の怖いおじちゃんに連れてかれるぞ」
とも言っておくべきだったですねえ。
すると、ゲートにおられるY山さんはシャチョーさん!?
"湯山林業"でググったら、林野庁のサイトで
「低コストで効率的な素材生産を行っている林業事業体の活動事例 No.9」
というpdfを発見しますた!
これによると、架線の対岸に見えるハゲは「列状間伐」ってやつですか?
まむしには「そんなとこで日向ぼっこしてると黒い人に踏んづけられるぞ」
と警告しときました。
「Y山の怖いおじちゃんに連れてかれるぞ」
とも言っておくべきだったですねえ。
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