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前回は久々に仲ノ沢径路を堪能したため、その後の数日は
久々に筋肉痛を堪能した、とT氏(仮名)は申します。
よって本日は在宅エンテイ研究日のはずであったと申します。
ところが先週末に続きM-Kマジックがかかり、天気予報から
雨マークが消えたと申します。
仲ノ沢径路の諸問題はなお山積しており、この機を逃さず
堰堤を観察しようとするのは、一アマチュア堰堤観察家(A.E.K.)
として当然の態度であると申します

かねてイガイガ師匠にご教示を頂いていたが、仲ノ沢地区の
諸エンテイの考究上、下流のエンテイ群の知見が必須になる、
と申します。すなわち立間大橋から小川谷・穴の平沢出合に
至るまでのエンテイたちであると申します。
確かに、仲ノ沢林道を歩いていると沢音の大きくなる箇所が
いくつかあり、そのうち2箇所に
365a2171.jpeg
見事な石積が見え隠れする








と申します。

本日はその実体を解明した、と申します。

すなわち、2箇所に見える石積のうち、上流の大型堰堤は
6bd749ae.jpeg
小川堰堤
昭和2年8月1日着手
昭和14年7月31日竣工
内務省酒匂川直轄砂防工事



であり、これは菩提沢の菩提堰堤とともに天端の流線型が
美しいと申します。下流のものは
d9491032.jpeg
小川堰堤床固とこがため
昭和13年11月21日着手
昭和14年7月15日竣工
内務省酒匂川直轄砂防工事



であり、床固といえども高さは6.7mあり、これを独立の
小型堰堤と見誤るのも無理はないと申します。

さらに前回果たせなかった、仲ノ沢・小川谷出合の美堰堤を
直下の滝の落ち口から眺めることに成功し
168f628e.jpeg
帝室林野局(?)








これを右岸から巻き登り、そのまま仲ノ沢を遡行して、上流の
石積堰堤をもう一基
e01de116.jpeg
林務課か?
帝室林野局か?







確認したと申します。

さらに帰路、時間調整のために立ち寄った玄倉川の
4b533014.jpeg
小畑堰堤
大正15年12月1日着手
昭和14年5月23日竣工
内務省酒匂川直轄砂防工事



の水叩き・床固併せて4段構えの要塞の如き勇姿にはたまげて
腰を抜かしたと抜かします。

収集した資料を整理整頓し、「その1」「その2」の詳細をうpし、
「その3」に挑む日が待ち遠しいと申します。

丹沢はよいと申します。

--------------------------------
本日は地域猫保護活動の当番日であるため、
早朝の義務を果たし、夕方までに再び戻る
必要があった、とT氏(仮名)は申します。
54eae25f.jpeg左:ボブ(1歳元♀)
上:しろたろ(1歳元♂)
中央やや右:ポッポ(2歳元♀)





T氏の観察によれば、猫たちは耳の感度が良好で(とくに高音域)、
足音のパタンで判断して飛んでくるっぽいと申します。

よって深入りできないが、この機会に仲ノ沢林道沿いの「小川」地区の
中規模エンテイたちを観察した、と申します。

8e67839a.jpeg谷峨駅0746のバスは
わずが1分遅れで
やって来たと申します。
不思議なこともあるもんだ
と申します



DVC00014.JPG玄倉林道の分岐に
通せんぼロープ。
本日(日曜日)の工事は
お休みっぽかったと
申します



このことから
●工事は予定通りに進行中
●日曜は管理人がいないので侵入可能
であることが示唆されると申します。

DVC00015.JPG立間大橋を渡って
沢に降り






27714947.jpeg沢靴に履き替えます







29502f93.jpeg結果を先に申せば、立間大橋から
仲ノ沢出合までのエンテイ配置は
次のようである、と申します








06f4c3b0.jpeg右岸にいい感じの
水流を見て






5b3c89d6.jpegエンテイ発見!

その手前、左岸に平地の
護岸石積。
何やらの商業施設跡か?



DVC00024.JPG塩ビ管使用







DVC00029.JPGこのエンテイ、副堰堤の
石積はまあまあだが、
本堰堤がボロボロ





DVC00033.JPG小川谷堰堤
S45年
神奈川県土木部





つまり本堰堤は本年に「41歳の春」を迎えたようだと申します。
つまり元祖天才バカボンのパパと同い歳だと申します。
【ご参考】
http://www.youtube.com/watch?v=8LpB2iuUfHw
AEK-32的にはバカボンパパは結構若い、と(泣)

DVC00035.JPG本堰堤の天端は
結構ヤバい状態






70e65a48.jpeg張石は模造石のように
見えると申します。
硬度が足らない、と





つまり現地採取・加工の手間を省き、工場生産したものを
トラックで持ち込み、コストを削減しつつ天然石と同じ対価を
要求し、差額を儲けようとした根性では?と申します。

b00e321d.jpeg晒してやれと
申します






f8ba07ce.jpegそれでも、本堰堤の張石が
ボロボロであるのに対し、
副堰堤の張石はそうでもない
と申します




このことは、この程度の出来のエンテイでも、ともかくエンテイという
構造物は、土石流の勢いを緩和する効果がオオアリクイであることを
如実に示す、と申します。

DVC00039.JPG上流に向かいます。
どうもこのあたりにも
何かあったっぽい平地が





DVC00043.JPG仕事道もあるようだ
と申します






DVC00044.JPGお、いい感じの
エンテイが






DSCF0003s.JPGこれは素晴らしいと
申せましょう






DVC00048.JPG小川床固
昭和十四年
内務省








735d6259.jpeg法面のりめん
角度もベリグー






亀はウカウカ脇をよじ登るのに苦労したと申します。

53e5a3b0.jpeg天端もまだまだ
堅牢であると
申します





蒲孚のいう、
築石中天端用のもの及下流法先附近のものは最も摩滅し
易いから、特に其の質堅硬緻密にして大なるものを使用する

(「砂防工学」(p.67))
という原則が正しく守られていると申します。

DVC00054.JPGその上流に
本堰堤および
副堰堤が





f2964b8d.jpeg小川堰堤
昭和十四年
内務省





これは見事であると申します。
比べちゃいかんが、代替わりしてめっきり質の落ちた日清の
カップヌードルを一口すすった後に、自家製白醤油うどんで
口直ししたような気がすると申します。

DVC00062.JPG美しく見える理由として、
天端のなめらかな
曲線を描いていることが
考えられると申します




1104170902_2.JPG←これは菩提沢の菩提堰堤
(大正14年内務省)であるが、
同じく天端はなめらかな曲線を
描き、目に優しいと申します

(2011年4月17日撮影)


なめらかな天端が一般化しなかったのはわが国にとって
不幸なことであった、誠に遺憾であると申します。

DVC00066.JPGしかしながら、靴のソールに
張り替えが必要なように、
エンテイの天端も百年に一度は
張り替えんといかんのでは?と




この先、経営者が代替わりしていっそう不味くなった日清のケミカルな
カップヌードルの如き堰堤しかないのがわかっているので、つらいものがあるが、
アマチュア堰堤観察家としては心を鬼にして行ってみませう、と申します。

DVC00069.JPGまた木橋が







026957af.jpeg百本程度の植林地







6c823f2a.jpegいかにも県土木部
っぽいやつが






DVC00080.JPG通り山ダム
S57年度
県土木部





建設省系の組織では、1980年代あたりからある程度以上の
規模のエンテイを「ダム」と称するようになったっぽいと申します。
しかしどの辺が「通り山」なのかは不明であると申します。

b68fca5b.jpegこの施工会社名をググると、
山北町中川に本社があり、
山梨県南巨摩郡南部町に
富士川営業所があるっぽい




まさに地元還元型の公共事業の賜であると申します。

DVC00084.JPG天端は40cm程度の
厚みがあり、先の
小川谷堰堤と違って
そこそこの硬度はある
っぽい、と申します



c3adca94.jpeg次の大ノ山堰堤の
副堰堤は埋もれてる
っぽいと申します





DVC00092.JPGこれは県土木部系の
エンテイとしては
最上流にあり、昨年9月の
豪雨のガレをけっこう
溜めているっぽいと
申します


当日は帰りに「丹沢湖ビジターセンター」で
「山北町史」
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/contents_detail.php?co=kak&frmId=567
をあさったのであるが、エンテイ業界関連は全く無視されており、
山北町の経済活動のかなりの部分を治山・砂防が占めている
実情を反映しておらず、何らかのバイアスがかかってるっぽい、
アマチュア堰堤観察家にとっては失望を隠せないと申します。
唯一、役に立ちそうな情報は「民族編」付録の
0title_.JPG「山北町
大字小字
概念図」





であり、これによると大字玄倉付近の小字は
DSCF0071.JPGこのように
なっており
(クリックで拡大)





第一発電所の玄倉川を挟んだ対面が「大ノ山」であると申します。
すなわち、「大ノ山堰堤」の由来は内務省が使用済の立間・小畑を
除いた残りの近所の地名ではないかと申します(笑)
しかし先の「通り山」の由来は不明であると申します。

bcca82e3.jpeg上流部にはガレが
一様に敷き詰められて
いると申します。
つまりエンテイとしては
よく機能していると



DVC00094.JPG平地っぽいところを
抜けると






DVC00095.JPG車輌が入り込んだ
形跡があり






DVC00099.JPG人工的な広場の
向こうにコンクリの
エンテイが見えると
申します




DVC00102.JPGS61年度
復旧治山事業
小川谷 谷止工
神奈川県林務課
(株)タシーロ組



これより上流は林務課のナワバリっぽいと申します。
(株)タシーロ組は山北町平山の会社っぽく、
地元還元(つか利益誘導)の公共事業の感を
ますます強くしたと申します。

さて、いよいよ本日のメインイベントであると申します。
すなわち、2010年02月21日に敢行されたテキ~ラ隊の
ピクニックにならい、仲ノ沢を遡上するのだと申します:
http://blogs.yahoo.co.jp/tequila4392/42842289.html

DVC00104.JPGテキ~ラ隊が誘い込まれた
木段はこれだな、と






DVC00107.JPG鹿柵の扉はこれだと







DVC00110.JPGそして鹿穴は
これに違いない






DVC00112.JPG小川谷出合







37fb134c.jpegそして座りショ○ベンの如き
小滝があり、座るのはポリシーに
反するのだと溜息をついたと
申します







DVC00118.JPGだが左手に堂々たる
立ちション○ンを見た、
と申します
(携帯デジカメで撮影)







DSCF0017s.JPG(10年前の最新鋭デジカメで撮影)
前回は上から観察したあの堰堤を、
今はまさに下から仰ぎ見ているのである、
と申します






素晴らしいと申さずに何と申しましょう、と申します。
丹沢はよいと申します。

DVC00122.JPGそして巻き道に
入ったのである
と申します





642bcd96.jpeg結構な角度であるが
木があるから大丈夫






ec172f9b.jpeg無意味な殺生とトラバは
ポリシーに反するが
堰堤観察のためならば
やむを得ないと申します




872e762e.jpegしかしながら白状すれば、
最後はいささかブルったと、
尻*がすぼまったと





DVC00126.JPG上から見ると、上流法のりには
傾斜がついていることが
見てとれる、と申します





単に観察して喜んでいるのではなく、
今後は基本仕様を実測することを考えねば
ならない、と一アマチュア堰堤観察家としての
決意を新たにしたと申します。

DVC00127.JPG着地成功







DVC00128.JPG振り返ってみれば、
あの木がお助けでもあり
邪魔でもあり





そしてテキ~ラ隊のピクニック報告を改めて検討すれば
http://blogs.yahoo.co.jp/tequila4392/42853333.html
キャー!おんなじぃ~(はぁと)であると申します。

前回は不覚にも上述の巻き道に気づかなかったのであるが、
DVC00129.JPG一歩引いたこの写真を
見れば、仮に気づいても、
入り込むには勇気がいる





502ca853.jpegいよいよ仲ノ沢を遡上して
No.1エンテイを見るのだと
申します
(No.1は単なる番号付け)






プチ滝がいくつかあるが、傾斜もゆるく、アクアステルスの
忍者(見習)のいわゆるフリクションの効きも良好。
水濡れさえいとわねばズイズイ行けるが、そーいゃそもそも
仲ノ沢を上る人がいなかろう、と申します。

DVC00131.JPG流木が多い。
2010年9月の豪雨か?









DVC00132.JPGこのプチ滝が問題で
あったと申します。
水ぬれを嫌い、
ウカウカ巻いて
しまったと申します






DVC00133.JPGしたらばトンデモな
高巻きになって
しまったと申します





DVC00134.JPG写真の左側の
高いとこから
降りてきたのだと
申します




DVC00136.JPGここはひょっとして
西の○淵か!?
丸い釜があった
ところが埋まって
しまったのか!!??



DVC00139.JPG核心部で
あると申します









DVC00140.JPGこれを越えると
エンテイが!









DSCF0019s.JPGこれぞ仲ノ沢No.1の
エンテイであると申します。
(No.1は単なる番号付け)

登るでしょう!!
この倒木がなかなか
しっかりしており、
亀でもOKであったと
申します


しかしズブ濡れになり、以降の這いずり回りによって
shiro師の奥様のおっしゃる
「子どもだってこんなに汚さないヨ!!」
状態になったのはいうまでもないと申します。

DVC00144.JPGしかしエンテイは
いつもこの距離で
観察したいものだ
と申します







DVC00146.JPGこいつも最下段の
積石が出っ歯






DVC00148.JPG採石に苦労したっぽいが、
この積み方は林務課系か?









DVC00149.JPGエンテイ両脇の直登はNG。
ロープがかかりそうな木もなし。
よって左岸を高巻き

ここから見れば、何のことはない
仲ノ沢径路からすぐの位置で
あると申します。
本日はこれにてスタコラ帰路に



84f1746b.jpeg以上、本日の仲ノ沢堰堤
No.1とNo.2の配置は
このようである、と申します





b6839fe0.jpeg生意気にも
時間調整。
立間大橋から
玄倉川に立ち、




DSCF0021s.JPG小畑堰堤を見たと
申します






DSCF0023s.JPG水叩きの「方塊」。
粗石コンクリート製。
摩耗しており、これまで
幾多の土石流を
緩和せしめたもので
あろうと申します


DSCF0029s.JPG最上段の本堰堤は
総練積。3段目も
下部は練積であるが、
上部はコンクリ製。




2段目の下部も見たかったが、その高さまで上ることが
できなかったと申します。

DSCF0031s.JPG2段目と3段目の
副堰堤たちは
後付けの可能性が
あると申します




31353902.jpegいや~エガッタ、
また来るよと
申します





DVC00168.JPGこの尾根で
玄倉林道に
上がりませう





DVC00169.JPG炭焼き跡が。
ここは炭焼には
一等地で
あったかと




DVC00173.JPGこの電柱の
ちょい先に出たと
申します





問題は、小畑堰堤の中腹に出る方法であるが、
下から見上げた感じではトラバがきつそうであると
申します。
2段目・3段目の副堰堤たちの構築を、いかに安全に、
確実に観察するかが勝負であると申します。

57ef8ea3.jpeg橋梁荷重14トンのついたての
奥のエンテイ観察はまた次回









55698614.jpeg林務課っぽく見えるが
また次回









DVC00179.JPG待ち時間に
ビジターセンターで
「山北町史」をざっと
拝見させて頂いてバス停へ。
ツバメは来週はもう
巣立っているかな?と



しみじみ丹沢はよいと申します。

--------------------------------
●小川堰堤、小畑堰堤、立間堰堤

(続くかな?)
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無題
博士!
人の目を掻い潜り、秘かに我らが丹沢に侵入しようとて、それは叶わぬこと。この当日の挙動はしっかり我らに把握されていたのです!。スパイにはスパイで対抗する・・、これ常套手段とか?。
アホな能書きはともかく、同じバスに「お仲間」さんがお乗りでした。また遊んで下さいね~。
M-K 2011/06/28(Tue)09:49:38 編集
拝復 M-K総帥
ハハーッ 参りましてございます<(_ _)>
丹沢界隈どこをウカウカしても、それは
まったくご老公の掌の上にございます<(_ _)>

行き帰りのバス内がどうもニカニカ臭、ではなく
ニカニカ香がしていたのですが、やっぱり
あのお姿はYJ大兄でしたでしょうか??

今度の日曜もM-K魔術を何卒お願い致します~
(現在の予報は雨40%です。。。)

【魔術日変更のお願い】
7/3(日)は家族サービス日でした(泣)
7/2(土)にお願い致します(現在60%)
T.I. 2011/06/29(Wed)00:39:51 編集
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