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堰堤調査のため国土地理院
http://www.gsi.go.jp/MAP/HISTORY/5-25-index5-25.html
から昭和初期&昭和30年代の旧版地図を入手したT氏(仮名)。
先週の宮ヶ瀬付近を見ると、宮ヶ瀬尾根を下ったところに村の
中心部があったようです。すると周囲には古い堰堤がたくさん
あるはず( ̄ー ̄)ニカッ 善は急げ、と土山峠からハタチガ沢の
「宮ヶ瀬尾根半島(仮称)」を周遊すべく気合入れて出かけた
ようです。
本厚木のバス停で強いニカニカ香を感じ、むっと見渡したらば
まーちゃんが! これはラッキー!!(あわよくばまーちゃんを
引き込めるかっ!!!)と思って三叉路から歩き始めたらば、
村道15号橋の先が工事中orz まーちゃんは塩水橋まで行くとの
ことで、それなら長い林道もまた楽しというわけで、気分は
すっかりお散歩モードに切り替わり、この機会に本谷林道と
塩水林道を歩こうかと。しかし本谷橋で左岸の小沢の堰堤に
何となく引かれ、そのままガレ沢を上ったら、天王寺尾根に
合流しちまったそうです。

44b371f3.jpeg本日のルート核心部
(クリックで拡大)






本谷川と塩水川は昭和30年代以降に堰堤工事が進んだ様子
だが、支沢の石積は案外不出来で、これ一本から推察すると、
戦前はこのあたり治水の手はあんまり熱心に入っていなかった
っぽい、とT氏は申します。
尾根の紅葉は週末としてはたぶんピークで大いに楽しめた、
宮の平BSの店(AY師・まーちゃんご推奨)の親父さんは
優しく、ママが美人だ丹沢は実によい、と申します。

********************************
0910310932.JPGのんびり9時半に塩水橋です。
駐車は満杯ですた。
まーちゃんとはここでお別れ。
ありがとうございました<(_ _)>




本谷林道に入ってすぐ、上りで左手に見える谷止は

0910310942.JPG平成12年度 塩水橋
復旧治山事業
No.1谷止工
(有)清川建設
神奈川県林務課





清川建設さんは平成13年に株式会社化したようです:
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kiyokawakensetsu/kaisya.htm

宮の平BS近くにある落合組さんから分岐したようですが、
落合組さんは有限会社のままのようです:
http://www.e-shops.jp/local/lsh/an/14/8548620.html
(株)清川建設さんの社長さんは落合さんのようです。


0910311009.JPG本谷川には昭和40年
前後の大きな堰堤が
続きます。





0910311015_1.JPG天王寺峠に向かう登山道の
入口に新しいコンクリ谷止が
あります。





0910311015_2.JPG平成20年度 本谷川治山工事
奥地保安林緊急対策事業
谷止工(本谷川左岸第2)
(株)清川建設
神奈川県森林課



その上流はガレてはいるが、不出来ながら石積谷止工もあり、
察するところ既設であっただろう箇所に、既設の谷止工を
潰してまで新たに築設する必要はあったのか? とアマチュア
堰堤観察家であるT氏は素人考えを申します。 これが
「奥地保安林緊急雇用対策事業」なら文句はないが、と
余計なことを申します。

0910311019_1.JPGその上流に誰でも積める
レベルの石積。
その辺の石をセメントで
強引にくっつけてます。
戦後のドサクサものか?



0910311021.JPGさらに上流に
同じ手合いが。






0910311027.JPG支沢のものは
空積のようでした。






0910311038.JPG本流を上ると石積群が。
こんなのでも一応役目は
果たしているっぽいです。





0910311041.JPGこんな感じの
石積谷止群です。






0910311042.JPG築設好適地がなかった
のもあるだろうが、この
手合い、デカい谷止を
積むのが面倒臭かった
んぢゃまいか?とT氏は
邪推します。


つか、この沢はこんなのでも十分っぽいから、
その辺にある石をセメント使わずに適当に空積しとく
だけで予防治山的にはOKではないか? 
そうすりゃいずれ自然に還るし、とT氏は申します。

0910311046.JPGここの石積は、
この山腹工(?)
が最後ですた。





0910311049_2.JPG結構なガレ沢です
入口から300m程
上がっただけですが
今日は不味いもん
食って腹一杯。
下りるのも面倒だし、
そのまま詰めようかと。

0910311102.JPG枯れ滝(左岸を捲き)







0910311106.JPG枯れ滝(右を直登)







0910311112.JPG枯れ滝(左岸を捲き)







0910311125.JPG最後のやつは
3連くらい。
ご苦労さんですた。





0910311130.JPG水流がなくなって
藪とともに植林出現。






0910311134.JPGこんな枯れ沢でも
源頭部はちょい
ヤバめ。








0910311137_1.JPGそろそろ逃げても
宜しいでせうか?






0910311137_2.JPG生きて戻らにゃ(笑)
しかしここからが
長かった、とT氏は
述懐します。







0910311149_2.JPG尾根に上がったら
鹿柵のヤツが邪魔






0910311151.JPG木があるから
大丈夫なんですが






0910311207.JPGヤセ尾根の鹿柵伝いは
結構キツいものが
あります





0910311208.JPG穴があったから
入りますね






0910311210_2.JPGここの植林、一応
枝打ちしてありますが
遅きに失した感じで
商品価値は低そうです




0910311221_1.JPGススキを抜けて
極楽の登山道に合流。






これのおかげで「ガレた小沢でも1本2時間」の見当がついた、
バス停から遠い地区ではウカウカするとガレ沢1本で1日が終わる
っぽい、それがわかった貴重な経験だった、とT氏は負け惜しみを
申します。

0910311223.JPG鹿柵は破れまくりで
意味がありません。
左側のオブジェは
鹿柵が生きていた
頃の迂回路か。



0910311243.JPGいい感じの尾根です。
さすが紅葉の登山道、
5組ほどとすれ違った
そうです。




0910311246.JPGこの辺りの広葉樹には
一部のみに食害防止の
ネットを張ってます。
何の意味?







0910311308.JPGおー
いいじゃないっすか!









0910311329.JPG13時半、ようやく
天王寺尾根・堂平の
分岐です。
降りませう。






けたたましいお声をお上げになる若干1名を含むグループと
合流してしまったので必死になって逃げた、とT氏は往時を
回顧して申します。


0910311335.JPG堂平の崩壊地が
見え隠れします。






要らん谷止をチマチマ造らんで、あれの対策に
投資を集中すべきじゃまいか?と申します。

0910311351_2.JPGこここそ緊急治山が
必要かと。






e-丹沢の裏ファイルに平成14年・15年の調査報告があり:
[H14堂平沢報告書本文(図面なし).pdf]
http://www.e-tanzawa.jp/support/e-tanzawa_Supt/info/tanzawa-DB/14%E5%A0%82%E5%B9%B3/H14%E5%A0%82%E5%B9%B3%E6%B2%A2%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%9B%B3%E9%9D%A2%E3%81%AA%E3%81%97.pdf
[H15堂平沢報告書本文(図面なし).pdf]
http://www.e-tanzawa.jp/support/e-tanzawa_Supt/info/tanzawa-DB/15%E5%A0%82%E5%B9%B3/%E5%B9%B3%E6%88%9015%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E5%A0%82%E5%B9%B3%E6%B2%A2%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8.pdf
これによると治山の手が入ったのは昭和32年以降で、
平成13年から5ヶ年計画の事業が実施されたようですが、
どうもその後中断しているっぽいです。


【ご参考】「堂平 拡大する崩壊地の現状」(県森林課森林整備班)
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/sinrin/chisan/dodaira/do-hokai.html
#平成14年度以降の更新がありません


0910311353_2.JPG原因の除去こそ、
真っ先にすべきことと
思われますが。





ここまできたら対症療法の谷止なんか効果/費用が低すぎる、
崖を均す荒治療が必要だ、と素人のアマチュア堰堤観察家
であるT氏は申します。さらに谷止工にも一般向けアピールが
望まれる:
・鉄腕アトムが必死に土砂を止めてる姿
・仮面ライダー一家が一斉にキック
とかのオブジェはどうか?注目を集めれば予算も下りやすく、
堂々と治山ビジネスできるじゃまいか、と素人のアマチュア
堰堤観察家であるT氏は申します。

0910311354.JPG堂平にはウカウカ
入れないっぽい
雰囲気です。





しかしながらよく読めば、
「登山者など、関係者以外の方は入れません」
の一文には、相反する二通りに読んで差し支えない
高度な技法が織り込まれている、とT氏は申します。

0910311355.JPG既に14時近く。
帰路の林道は長い
ので急ぎませう。





0910311356_2.JPGここの鹿柵は補修
されてるっぽく、
効果が顕著です。





0910311405_1.JPG途中で索道を発見。
久しく稼働してない
ようです。







「索道」とはロープウェイの業界(小役人)用語っぽいです。
オートバイをわざわざ「原動機付自転車」というようなものですか。
T氏は最近「森林土木便覧」(林野庁監修、S36年度版)を
古本屋でゲットし、仕入れた知識をひけらかしてるっぽいです。


0910311405_2.JPG治山工事用ですか。










0910311414_2.JPG塩水林道の末端付近に
着きました。
この雨量観測小屋(?)の
脇からショートカットします。
入口はヤブで見えにくく
なってます。


0910311415.JPG取り付きで迷ってた若者を
案内したら早い早い。
たちまち離されるとともに、
彼の将来が嘱望された、
と負け惜しみを申します。



0910311417.JPGここは古くからの
登山道っぽいです






0910311423.JPGワサビ沢と堂平沢の
堰堤を両側に見ながら






0910311426.JPG二俣を通過して、再び
塩水林道に合流します。






0910311438.JPG塩水川にも
推定昭和40年頃の
堰堤が並びます。
またいずれ。




0910311454.JPG朝は渡らずに素通りした
瀬戸橋を14:54に通過。
さて、16時前のバスに
間に合うか!?




0910311605.JPG急ぎましたが
三叉路着16:05。
残念ですた。
この10分を短縮
するには、あと
10kgの減量が
必要か?

0910311625.JPGこんなときこそ
宮の平BSのお店に。
アカモミタケの
天ぷらを真っ先に
頂きました。
(既にありません)


丹沢は(滑落さえしなければ)どう転んでも面白い、
今日も大満足だったとT氏は申します。
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やってますね!
相変わらず精力的に動いておられるようですね、岩○さん。私は今月1日塩水橋から堂平経由丹沢山、天王寺尾根を初めて歩きました。行きの林道で地図にある分岐が分からず小屋まで着いてしまいました。小屋の脇に出るんですね。入口はワサビ沢出合と書いた白杭近辺でしょうか。
今後は宮ヶ瀬尾根や椿丸にも例の小冊子片手に行きますよ、遅れ馳せながら・・。
S脇 2009/11/17(Tue)13:07:49 編集
恐縮です
S脇さま こんにちは!
堂平登山道の降り口から塩水林道ショートカットの
取り付きは「小屋の横」と聞いていたので、そこは
間違わなかったのですが、逆の取り付きは確かに
わかりにくそうですね。二俣をウロウロすれば
見つかるとは思いますが。
時間は多少短縮されますが大した道でもないので、
傾斜の緩い車道を歩いて膝への負担を軽減するのも
よいかと思います。
宮ヶ瀬尾根周辺は仕事道が多くてヒト臭いのですが、
週末は静かな散策が楽しめて入りびたっております。
またどこかでひょっこりお目に掛かりたいです~
T.I. 2009/11/18(Wed)12:31:57 編集
無題
ウカウカと開きそのまま最後まで読ませる技法は
優秀である・・とヘロヘロKは申します。余計な口出しが取り得のヘロヘロKはT氏の身の上を案ずるのでした。ウカウカと訳の分からん沢への侵入は敵の陣地への切り込み特攻隊であるのです。奴らが昼寝タイムなら良し、ウカウカバッタリ遭遇とあればリング上の対決となるのです。敵の得物は
強力だ。素手で敵うものではなく、T氏も相応の武器を携えねばなりませぬ。あらあらかしこ。(^^)

下記のS脇氏のコメントがチラッと目に入ったK氏
「待たれよ!」「例の小冊子となっ!」
ヘロヘロK氏は思わず涙するのです。(__)V
M-K 2009/11/24(Tue)09:27:02 編集
誠に恐縮です
M-K総帥、駄文にお付き合い下さり誠に恐縮です。
S脇氏とご一緒したのはごく短時間でしたが、
たいへんな使い手と拝察しました。

小生のウカウカ歩きは力量に応じてボチボチ
やる所存です。今後ともご指導どうかよろしく
お願い申し上げます<(_ _)>

AY師&まーちゃんが決定的な証拠写真(笑)を
挙げておられますが、小生も帰りの小田急車内で
若い登山者(そのまま青山・表参道にでも
行けそうな-----実際「表参道」で降りた!-----
若い女性も)を見かけてびっくりしております。
丹沢のキーワードで検索すると必然的に総帥の
サイトに導かれます。そのアツイ内容に驚嘆して
味読している若い読者もいるはずです。
ニカニカの輪が広がってほしいような、このまま
コソコソ小人数でとどまってほしいような、
複雑な心境であります(笑)
T.I. 2009/11/27(Fri)03:05:12 編集
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