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読書感想文書くのを中断してお散歩です。
報国寮への当局の推奨径路は蓑毛から柏木林道・丹沢林道経由(徒歩2時間半)で、
場合により宮ヶ瀬から丹沢林道経由(徒歩4時間)も可、だったようです。しかし
地図を見てると、煤ヶ谷から物見峠を越えるルートも考えられます。そこでT氏は
ご苦労にも、このルートで13時の集合時間に間に合うか試してみたそうです。

bd85f892.jpeg本日の核心部分(赤)。
GPSロガーが電池切れでログできず、
いい加減に手描きしたそうです。
実は黄色の旧道を狙ったが、ヒルに
応戦しているうちに道を間違ったそう
です(笑)


s-ok元帥がこの旧道を物見峠への登りで使っておられます(2006年5月):
http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/4341/yama2005/tan/monomi/monomi.htm

煤ヶ谷がヒルのすくつ(←なぜか変換できない)であることを忘れ、完全無防備で
行ってしまったが、「10歩ごとに左右の靴に乗った2~3匹を潰す作戦」が功を奏し、
被害はヒルチェック時の手と足の2箇所で済んだそうです。ひどいのは煤ヶ谷から
尾根に上がるところまでの一般登山道で、旧道にはほとんどいなかったそうです。
しかし黒岩から一ノ沢考証林に入るところで再び猛攻を受け、応戦するのが面倒に
なり、唐沢林道の舗装道路に逃げたそうです。ここはここで路面が苔生していて、
滑って転ばぬよう細心の注意が必要だった、と申します。

結論としては何だかんだでボチボチ歩いてもギリギリ間に合うっぽいと申しますが、
やっぱりここはマイナールートですねえ。。

本厚木0655発の宮ヶ瀬行きバスは乗客10人ほど、そのうち半数が登山客で、
みんな煤ヶ谷で降りたそうです。

本厚木の駅前はチマチマしてるが24時間営業の「富士そば」があるので許す、
とT氏は申します。将来うどん屋の開業を目指すT氏が駅そば系で食えるのは
「富士そば」だけだそうです。

登山口に着くと、軽快に先を行った初老男性が靴にヒルスプレーかけてます。
T氏は何も用意してこなかったのでシマッタと思ったそうですが、設置の塩を
すり込むのも面倒で素通りしたそうです。するとピョコピョコ出るわ出るわ。
登山道で湿った枯葉にひょいと足を乗せると1cmくらいの糸のように細い奴から
5cmくらいのナメクジ級の茶褐色の太い奴まで、周囲に潜んでいた敵は靴を
目がけて全力で尺取り前進し、靴に取り付き、甲板でウロウロするそうです。

0909130738.JPG
敵ながらあっぱれな尺取り運動









以下、周知と思われますが:

【観察1】敵は落ち葉の裏に潜んでいる
「落ち葉かき」をやったら敵が殲滅した、という報告を最近見たそうですが、
どこで見たかを失念したそうです。
【観察2】敵はヒトの「匂い」を嗅ぎ分けて靴にまっすぐやってくる
その方向感覚は大したもんだとT氏は絶賛します。「匂い」は蚊と同じくCO2
などの炭素化合物系と思われるが尿素などの窒素系化合物、あるいはこれらの
相乗効果の可能性もある、とT氏は推測します。それ全部入ってませんか?(笑)
【観察3】敵は靴に乗るととりあえず安心し、靴ひもの裏やフックの
窪みなどで丸くなって寝てしまう

敵の匂いセンサーは濃度勾配を感知するらしく、濃度が一様になると出力が
飽和して作動しなくなるっぽい、つまり微分形、AC結合型のセンサーだ、と
自称電気屋のT氏は推測します。つまりそのセンサーを真似ても、地球温暖化
の元凶物質であるCO2の、エコで地球に優しい定量計はつくれない、ってこと
ですか?
(注)アマチュア赤外観測家でもあるT氏の理解では、CO2の濃度は圧倒的に
低いので温暖化には寄与せず、つまり温暖化の元凶などではなく、温暖化
ガスなんてのがあるとすればそれはむしろ多量に存在する水蒸気(H2O)であり、
CO2濃度の上昇は化石燃料の燃焼によるものもあろうが、海水や泡飲料などに
溶存していたCO2が気温上昇により放出されたもので、つまり温暖化の原因では
なくむしろ結果であり、温暖化と感じられるのは都市化によるもので、ここ
数百年の気温変動(主要因は太陽活動の変化)をフーリエ級数展開して
近い将来を予測すると、温暖化どころか寒冷化に向かう、10年もすれば我々は
これを身をもって体験することになるだろう、だそうです。地球温暖化まつり
騒ぐだけならネタの提供として大いに結構だが、これを理由に日本国民の血税を
他国に移すなんてのは
地球温暖化詐欺だ、残念ながらまだまつりはアツイ
から
、現実的な対策として、とりあえず二酸化炭素排出権(笑)の支払いを
10年先延ばしして
地球温暖化まつりの自然冷却を待て!
。。。と酒が入ると煩くってかないません。

【観察4】敵は火に弱い
諸先輩の助言の通り、ライターの火をかざすとコロっと落ちるそうです。
ただし窪みで寝ている奴にはあんまし効かないそうです。T氏は最初せっせと
ライターで落としたそうですがだんだん面倒になり、つか角度とかの問題で
親指に火がかかることがあり、熱いので嫌になったそうです。
やっぱアヂシオ小瓶が最強ですか?
【観察5】敵は圧力には滅法強い
火あぶりをやめてストックの先で叩く戦法に切り換えたそうです。しかし敵は
叩くぐらいでは全然平気で、ウカウカ立ち止まっていると叩き落とした奴が
復活してウネウネとまた靴に登ってきたそうです。石で叩き潰したつもりに
なってたら、これまた復活したのでさらに驚愕したそうです。ホラーですねえ。

以上の観察をもとにT氏はヒル除けグッズを考案したらしいです(近日公開)。


0909130847.JPGさて、ヒルと格闘してたら、
分岐で間違ったらしく
「物見峠」に着いちまった
そうです。




予定では、「三峰山への登山道の途中から西に降りて沢沿いに下る旧道」を
リベンジしたかったらしいです。前回(今年2月)はその道の崩落箇所を
高捲きしたら降りることができなくなり、痩せ尾根を辿って三峰の登山道に
合流したそうです。
その崩壊箇所に再びチャレンジしてV技術の進歩の程度を確かめたかったし、
古き小さき美しき石積堰堤がたくさんあったのでぜひとも再訪したかったが、
こちらの旧道も似たような堰堤があるだろうと踏んだそうです。
んで当たりだったと。

0909130848.JPG登山道としての管理は
放棄されているので、
ここから先は自己責任
となります。





0909130858.JPGいい道ですよこれ!







0909130859_1.JPGさっそく出ました
石積の流路工!
こんな原始的な
やつでも、あると
なしでは大違い

のはず。

0909130904_1.JPG見えにくいですが、
少し行くとトラロープの
通せんぼがあり、
向かって左へ誘導
されます。



0909130905_2.JPG下に向かうトラロープ







0909130906_2.JPG道の証、木橋が
ありますた。
一安心。





0909130908_2.JPGキター!! 
道沿いの谷止
+流路工

崩れたのを応急で
積み直してありますね。


0909130909.JPG道沿いの土留も
美しいです






0909130910_1.JPG山腹にも土留めが。
このタイプは初めて
見たそうです。





0909130911.JPGこの径路、随所に木橋が
あります。橋としては
危ういのですが、径路の
目印になってくれます。




0909130912_2.JPGこんな感じで。







0909130915_1.JPGキター!!







0909130915_2.JPGふと気づくと、
木橋の土台にも
石積みが。
いい仕事してます!




0909130915_3.JPGいやいや、もう
たまりません(涎)






0909130916.JPGここの問題は、こういう
放置された間伐材です。
崩れた場合に土石流ならぬ
土木流になる危険大です。




0909130920.JPGかつて木橋を固定してたと
思われる鉄柱がむき出しで
放置されてます。
これちょっと危ない。




0909130922_1.JPG径路の途中には
倒木や






0909130923_2.JPG土嚢ごと
崩壊したような
ところもあって





0909130924_2.JPGそんなところは
積極的に
沢に降りませう。
なにしろここは
こんなに傾斜が
緩いんです~


0909130924_3.JPGこれまた素晴らしい!







0909130925_1.JPGここはホントいい仕事
してます。






0909130925_2.JPGあと100年行けますね。







0909130927_2.JPGくゎ~
これがまた!






0909130927_3.JPG間伐材はちゃんと処理
して下さいよ。でないと
せっかくの堰堤の効果が
台無し。




0909130928.JPG経路脇の石積みも
がんばってるのに






0909130930.JPG燃料入りの残置
ペットボトル。
心ない関係者の
不手際が
目立ちます。



0909130932_1.JPGこの丸太、
どうするつもり?






0909130932_2.JPG醤油のパックとか










0909130932_3.JPG道の仕事はこんなに見事なのに










0909130933_1.JPGうぅ
掃除機のホースが。。






0909130939.JPG嗚呼、これがまた
(喜悦)






0909130940.JPG少し下ると
沢の脇に
石積みが(感涙)





0909130941_1.JPGこれがまた
芸術品(嗚咽)






0909130941_2.JPGまだ半分も来てないのに
もう大満足したそうです









0909130942_1.JPGこの立て札の地点には
大岩があります。
苔のむし加減からして
安定な場所なんですね。
これもまったく、
土留谷止のおかげ


ということにしておきませう(はぁと)

0909130956_1.JPG古い立て札です。
この路が生きていた頃は
登山者のモラルも良くは
なかったのでせうか。







0909130957_2.JPG珪化木って
やつですか?






0909130957_1.JPGこのあたり、
緑色の斑点の
ある石が散見
されます。




0909130958_1.JPG(拡大)
写真が悪くて恐縮ですが
実物の緑はもっと鮮やか
です。
鉱山インジケーター?



0909131001_2.JPG朽ちてなくても
滑るのが難点です。
橋は目印として利用
するだけにしませう。







0909131003.JPGボケてますが
水流の落下点に
ペットボトルが
3本ぐるぐると
回ってました(呆)



0909131009_1.JPG1箇所だけ、激ヤバ
崩壊地あり。
ホールドは何となく
あるのでT氏はカモシカ
走りせずに3点支持で
通過したそうです。


0909131009_2.JPGふと見上げると
唐沢林道が。
ちょい誘惑されたが
せっかくなので
このまま旧道を
行ったそうです。


0909131009_3.JPGこれまた見事な
落ちっぷりです。









0909131015.JPG古タイヤ?

そうか、これ
唐沢林道から
投げ捨てたのか、
とT氏はようやく
気づいたそうです。

先に散見された崩壊地も、ホントは崩壊するような
場所じゃなかったそうです。唐沢林道を拓いたために
山肌が荒れたっぽいですね。

この先、別の沢と合流しますが、合流点の辺りは
妙に明るい平地でした。すぐ後にわかりましたが、
ここの少し下流にコンクリ製の無粋な堰堤があり↓
0909131031_1.JPG







このために傾斜が緩くなっていたのでした。

T氏はそこの平地で一人の釣り師に会ったそうです。
変なところからT氏が降りてきたので釣り師は
ちょっとびっくりしてたそうです。

釣り師「ん?登山者?」
T氏「そーです」
釣「そっち魚いる?」
T「んー堰堤あるし、放流でもしてなきゃ期待できないっしょー」
釣「。。。 あっそっ!そりゃどーもねっ!!」

釣り師はなぜかプンプンして別の沢に向かって行ったそうです。
オレ何か悪いこといったかなあ?とT氏はトボけます。
そこが堰堤の上だったんですよ(笑)

0909131031_2.JPGだってこれ、魚登れる
わけないじゃん!(笑)









ここから先はドカドカ行けたそうです。
0909131046_1.JPGんで「黒岩」です。
なぜ黒岩なのか?
T氏は深くは追求
しなかったそうです。

(なぜなんですかね?)



0909131048.JPG橋は流されてますが
水量少なく楽勝で
渡れます。





旧道に入ってから忘れていたが、T氏はここの河原でヒルチェックを
してみたそうです。するといるわいるわ。。靴紐の裏、ホックの影に、
計10匹ほどこっそり丸くなってたそうです。
んで、そいつらをつまみ出してその辺に投げ捨ててたら、敵は
いつの間にか再乗船し、足の甲、手の指の付け根の各々1箇所に
おいて献血を許してしまったそうです。(写真省略)

【教訓】ヒルチェックの時こそ要注意

0909131118.JPG30分ほどオタオタしてから
沢を渡り、登山道としては
少々危うい道を、一ノ沢
考証林へ向かいます。







0909131129.JPGいったん唐沢林道に
合流します。






ここまでの10分ほどの山道で新たな敵が乗船し、ウヨウヨしてたそうです。
ヒルには時間も食われましたが、まだ11時半。報国寮集合時間の13時に
なんとか間に合いそうです。
モミの原生林に入るとまた新たな敵が来襲するだろうなあ。。とT氏は
ここで本日の一ノ沢考証林の散策を諦め、唐沢林道で捲くことに
したそうです。

0909131140.JPG唐沢林道は通行が
少ないらしく、日陰は
路面が苔で滑って
危ないそうです。




0909131157.JPG火打澤隧道。
このトンネルを過ぎると、
そこは擬似モトクロスの
坊主どもが騒々しかった
そうです。






0909131244_1.JPG丹沢林道になぜか背を向ける
恩賜県有林記念碑。









と、余裕かましてたら13時まであと15分!
T氏はここから走って報国寮に13時ちょうどに着いた、
間に合った~ と日記には書いておいたそうです。
まあいいでしょう。

この後、境沢林道の端まで偵察して、報国寮跡地に
お参りして、大山北尾根を登るのもやめて、
ヤビツ峠からバスで秦野に下りたそうです。

今日の径路で見かけた堰堤は実に見事だった、
「生涯を荒廃地復旧に賭けて」という回想記を
「神奈川県林業史」に残しておられる、厳しくも
温かい眼差しのKさんのお顔がT氏の脳裏に
浮かんだそうです。
http://www.e-tanzawa.jp/support/e-tanzawa_Supt/info/tanzawa-DB/%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E6%9E%97%E6%A5%AD%E5%8F%B2/%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E6%9E%97%E6%A5%AD%E5%8F%B207.pdf
(pp.87-88)

本日は丹沢ホームの中村さんにご挨拶できたのも
収穫だった、とT氏は満足顔で語ります。

いや~東丹沢もいいじゃないッスか!

DSCF0027_1.jpg丹沢報国寮跡地
(クリックで拡大)
(少々ボケ)





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巣窟
TIさん
いつも楽しく読ませて頂いてます。

わざと変換不能と書かれたとは分かっていますが、
「そうくつ」で出てくると思います。

丹沢を無闇矢鱈と登るのではなく、テーマを決めてトライする姿勢に賛同いたします。
私は最近、草木だけではなく、正確な地図を作成することも視野に入れてルートを決めています。

これからの独創的なご活躍を期待して止みません。
丹沢写真館 2009/09/14(Mon)23:48:24 編集
ありがとうございます
丹沢写真館さま

丹沢の偉大なる先人のお一方、丹沢写真館さまのご来訪まことに恐縮です<(_ _)>
的確なルート解説ときれいな写真にはいつも敬服しております。
幣ブログの随所にリンクさせて頂いておりますことお許し下さい。

未熟者ですが細々とやっていく所存です。
今後ともご指導どうぞよろしくお願い申し上げます<(_ _)>
T.I. 2009/09/15(Tue)23:06:01 編集
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