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先週発見した、境隧道の玄倉寄りから分岐する林業用(?)の
作業道、帰ってネットで見ると「ウォッちず」にも記載されていました。
あそこに見えた崩壊個所は、林道建設による山腹崩壊の典型例だ、
この眼で直に確認する必要がある、とT氏は物好きにもこの作業道を
歩き倒さむと気合い入れてロマンスカーに乗り込んだ模様です。

d2fa0f73.jpeg当日のGPSログ軌跡
(クリックで拡大)

沢名は堰堤プレートに
記載されていた名称。
沢の水路(水色)は推定。



帰路は時間があれば玄倉第2発電所の水圧鉄管を見物、
なければ第1発電所の水圧鉄管の階段を(笑)、の予定
でしたが、やっぱり時間がなくなったようです。 んで、
いかにも迷いそうだった平坦な尾根の植林帯でやっぱり
迷い、あろうことか沢筋に落ち込んだようです。
幸い「トウハチ沢」の堰堤にたどりついて、その脇から
無事に降りたようですが。 ここってチビちゃんたちが
よく水浴びしてるところですね。どういう顔して降りたんで
しょうか(笑)

林道の側面はたいてい崖ですし、車は来るしで、林道への
やみくもな下降は一般には推奨できませんね。
よゐ子の皆さんは真似しないでね(はあと)

0906271001_2.JPG10:01
境隧道の手前
ここから作業車道
にお邪魔します~
(たぶん私有地)

その前に一休み。


0906271009.JPG10:09
涸沢にコンクリの
無粋な堰堤が
並びます。







【堰堤の銘板記載事項】

昭和56年 カイモンヤ沢
復旧治山事業
コンクリート谷止工
(株)磯部組 
事業主体 神奈川県林務課

c52a75d4.jpeg作業用オフロードは
堰堤の間を通過します。
れれ?ズレてる?
(クリックで拡大)




図中の数字は写真の撮影時刻を示します。
国土地理院の地図(Web最新版)の作業道表示、ズレてますね。
取り付き付近の沢筋の撒き方が不自然です。T氏のGPS(赤)も
少しズレる傾向ですが、まだマシ。

0906271012.JPG10:12
植林地に入ると
小屋があります。
パワショベ君の
住居のようです。




0906271014.JPG10:14
仕事道とはいえ
風情あり。
木の土留の朽ち加減、
2,30年たってますね。




0906271028.JPG10:28
先週は登山道から
このヘアピンカーブを
覗きました。





0906271032_2.JPG10:32
崩壊地発見。
保護ネット張ってます。
「仏石」と同じ山ですから、
ボロボロ青崩れるんで
せう。



0906271037.JPG10:37
右測に黒のプラ鹿柵が
登場します。この一帯は
このタイプで統一です。





0906271043.JPG10:43
手入れの行き届いた
植林地です。






984f486f.jpeg作業林道の
拡大図その2
10:50~11:15
(クリックで拡大)





0906271050.JPG10:50
鹿柵に行く手を
阻まれますが、
手で簡単に開閉
できるタイプ。




0906271054.JPG10:54
林道拓いたとき
以来の土留で
せうか。





0906271055.JPG10:55
再び鹿柵です。
先週目撃した
山頂付近の
鹿柵と異なり、
この林道のは
状態が良好です。


0906271057_2.JPG10:57
激しい崩壊地。







0906271057_3.JPG10:57
この道の管理は
さぞかし大変かと。








0906271059.JPG10:59
ガレ沢の
小さいのに
当たります。
ブルで
均されてます。



0906271100_2.JPG11:00
ガレ沢の下を
見るとこんな感じ。
最近の崩壊
らしいです。




0906271102_2.JPG11:02
ここはしばらく
整備されて
いないようです。





こういう経費も木材価格に反映させないと
いけないわけで、そりゃあ高くつきますね。。
国産木材が輸入物に太刀打ちできないのが
わかった気がする、とT氏は申します。

0906271103.JPG11:03
土留も機能
しています。






0906271109.JPG11:09
ここも崩れてます。







0906271115.JPG11:15
3度目の鹿柵です。







0906271116_1.JPG11:16
ちょい上に持ち上げれば
スルッとずらすことが
できます。
開けたら閉めませう。






a916f024.jpeg作業林道の
拡大図その3
11:19~12:02
(クリックで拡大)





0906271119.JPG11:19
954ピークの
尾根の鞍部に
来ました。





0906271120.JPG11:20
このあたりの植林は
根付かなかったものが
多いのですが、
「ねずみ男」のような
保護ネットの若木は
不思議と元気です。




0906271122.JPG11:22
鹿柵4回目。
すべて同じ流儀で
張られています。
開閉法も同じ。




0906271127_2.JPG11:27
崩れてます。







0906271130.JPG11:30
車道の維持は
大変でせう。






0906271133.JPG11:33
逆説的にいえば、
よく整備されてます。








0906271137.JPG11:37 
壁面崩壊。ここは
極めてヤバイです。








0906271141_1.JPG11:41
大きな崩壊地です。







0906271141_2.JPG11:41
下を見ると
こんな感じ。






0906271144.JPG11:44
ここは傾き30°位
ですが広範な
崩壊地です。
土留めしてます。




0906271146.JPG11:46
こんなのがあると
癒されます。








0906271147_1.JPG11:47
平地ですが
実は11:41の
崩壊地の底。
(ボケてます)




0906271148.JPG11:48
植林帯の明るい道。
左手のプラ鹿柵は
かなり崩れてます。





0906271150.JPG11:50
ボケてますが
激ヤバ崩れ。






0906271151.JPG11:51
道はついてますが
草で覆われてます。






0906271159_1.JPG11:59
藪漕ぎを始めたら
突然ガサガサ音が!






0906271159_2.JPG11:59
鹿でした。
角が鹿柵の網に
絡まって外れません。
もがいてます。
これはいけません。
助けませうか?


0906271159_5.JPG11:59
しかし危険です。
考えてみれば、
鹿柵の穴はこうして
できるのかと。
静かに素通り。



0906271200.JPG12:00
草が少なく
なりますが






0906271202.JPG12:02
すぐまた
こんな感じ。
右側が道です。
左の斜面を
通ります。



b211db21.jpeg作業林道の
拡大図その4
12:03~12:39
(クリックで拡大)





0906271203.JPG12:03
ヒトは通れます
が車は無理。






0906271205_1.JPG12:05
これでも道です。







0906271208.JPG12:08
水切りのゴムが
あります。
車道だった証拠?





0906271209_2.JPG12:09
土留に湧水が。









0906271209_1.JPG12:09
ちょろちょろ程度ですが
この山域では貴重な水場かも。








0906271211_1.JPG12:11
まだ道は
続きます。






0906271211_2.JPG12:11
道をつけても
これが出てくると
ボロボロ崩れる
んですね。






0906271212_1.JPG12:12
割と最近のっぽい
リボン付き杭が
落ちてました。







0906271214_1.JPG12:14
藪が濃すぎ。
脇の土留の
上を捲いて
道を見下ろすと
こんな感じ。





0906271215.JPG12:15
草が茂った道
(右)よりも、
崩壊地(左)
のほうが歩き
やすいです。



0906271216.JPG12:16
崩壊地が終わって
しまったので
やむなく藪漕ぎ。





0906271219.JPG12:19
鹿柵です。
どうやら車道は
ここで終わり。





0906271222_2.JPG12:22
鹿柵の先に
踏み跡が続きます。
最近の植林は、
半分くらい根付いてます。
ちょいキツイ傾斜です。



0906271229.JPG12:29
踏み跡もいよいよ
終わりです。
見えにくいのですが、
この先に鹿柵があり、
向こうはガレ沢で、
自然林が続きます。


0906271239_2.JPG12:39
ガレ沢の縁の
鹿柵沿いに
急斜面を20m
ほど登り、
倒木の上から
鹿柵を越えます。


T氏はこれより862ピークの植林帯に入った様子です。
いやいやごくろうさまでした。

結局、林業用車道としては、昨年末s-okさんに
質問メールを送ったTさん(ウチのT氏とは別)の
コメントは全く正しいことが確認できました:

「862mの北側を回り込んだ林道は、954mと862mの
鞍部から15分ほどで行き止まりとなり、その先に
細い踏み跡が続いている」
http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/4341/yama2005/tan/090105isesawa/090105isesawa.htm

この「細い踏み跡」はすぐにガレ沢に
出会って、そこで終わるピストン道でした。
この辺りの植林のために一時的に使われた
だけのようです。
その先にはガレ沢があり、ガレ沢に沿って
鹿柵が張ってありました。
地形図では、この先に大崩壊地がありますから、
山腹をトラバースする道はありえませんね。

0906271233.JPGガレ沢に沿って張られた
鹿柵ネット、一部は木に
固定されていました。
ここは傾斜がきつく地盤も
石混じりで杭打ちは困難と
思われました。
先週見かけた手抜き固定は、
ここで悪い癖がついた結果
かも知れない、とT氏は憶測
します。

0906271300.JPGまず862ピークを
目指します。
プラ鹿柵がありますが
倒木で倒れたところを
乗り越えて合法的に
通過したそうです。



0906271308.JPG862ピーク付近です。
このあたりの植林は
整然と植えられており、
どれも並木道に見える
そうです。






0906271317_2.JPG平坦な植林地を
進んで856付近
に到達しました。
この辺り、ところ
どころ植林の
ない空き地がある
そうです。


409052c7.jpegさてこの先、T氏は
856ピークを通過して
先週観察した水圧
鉄管を下りるつもり
だったそうです。




先週の感じだと、尾根が拡がっているので
道迷いしやすく、そのためかルートには
随所にテープのマーキングがあったそうです。

ここでT氏の悪い癖が出ました。
すなわち、テープマーキングをうるさがり、
わざわざマーキングのないほうへ向かった
そうです(笑)



0906271350.JPG13:50
まだ植林帯
ですが






ルートを誤ったのは確実でした。
さてどうしませう?
地形図を見ると、避けたいのは林道の崖に下りて
しまうことです。普通の崖ならロープを出せば
何とか下りることができますが、林道ではしばしば
落石防止ネットが張られています。
ネットの上り下りは先週の水圧鉄管周辺で
懲りたそうです(笑)

とすると、選択肢は
(A)植林帯を進んで砂利洗浄場の緩傾斜地に下りる
(B)沢筋の堰堤に下りる
です。

T氏は元気があったので(B)を選んでしまったそうです。
リスキーですね。

0906271359.JPG13:59
トラバースすると
自然林になりました






0906271403.JPG14:03
小さな尾根の
分岐を注意深く
選んで進みます





0906271413.JPG14:13
んー
このガレ沢行ってみますか








0906271419.JPG14:19
M-Kご老公の名言
「滝よ出てくるな」






0906271426.JPG14:26
登りなら難しくは
なさそうですが、
ウカウカ下降するのは
大変だった、とT氏は
申します。





0906271435.JPG14:35
(上から覗き見る)
水のある沢に
合流です。
こういうところは
ホールドを探して
ひたすら捲きます。


0906271441_3.JPG14:41_3
そろそろ林道に
近づいてきましたが。。
アッー!
滝っぽいのが出ました!




#堰堤の銘板にあった「トウハチ沢」を検索すると
http://park7.wakwak.com/~zephyrus/ksakuin.html
落差8mのF1っぽいです。
T氏には下りはおろか登りすら不可能ですね。
マシラさんがバス待ち時間調整に下見だけしてます↓
http://homepage3.nifty.com/achkun/kuro/jyorou/jyorou_r.htm

0906271500.JPG15:00
大きく捲くと
堰堤が見えて
きました!
目標成就です!




単にラッキーだっただけです。
こんなお馬鹿ルート、2度と繰り返さないように。

0906271501.JPG「コンクリート谷止工」
とあります。
天然石っぽく見せかけた
人工石のようです。
平成に入ってから、
こういう偽物が出てきた
ようです。




0906271504_1.JPGここは3連の
堰堤です。
林道への
落石防止用
のようです。




0906271504_3.JPG上から2つ目までは
狙い通り取り付きが
ありましたが








0906271511_1.JPG一番下のやつのは
埋もれたらしく、
仕方なく脇を捲いた
そうです。





幸い、水浴びしてる子供はいなかったが、
脇に張り付いているときに、ジョギングの人たちの
視線が熱かった、とT氏は述懐します。

0906271516.JPG林道をバス停に
向かうと、これは
異なところに駐車
5台連。
河原遊び家族
グループの
ようでした。


砂利トラの運ちゃんが顔を真っ赤に怒鳴ってました。

0906271551.JPG玄倉商店のツバメも
1羽を残し巣立った
ようです。








今回もまともな堰堤調査の下調べにはならなかったようですが、
いや~丹沢ってホントにいいところだわ、とT氏は2週連続で
つぶやきました。
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